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内田裕也のお別れ会に参列した。弔辞で感じた内田裕也の魅力とロックンロール魂

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内田裕也さんのお別れ会「ロックンロール葬」に参加してきました

2019年4月4日。

3月17日に79歳で永眠した内田裕也のお別れ会「内田裕也Rock'n Roll(ロックンロール)葬」が東京青山斎場で行われました。

 

内田裕也さんとは多少のご縁はあったのですが、芸能人でもないので、一般参列させてもらうつもりでしたが、本葬に参加する方からのお声かけがあったこともあり、ロックンロール葬の本葬に参列させていただきました。

 

比較的日本のロックのそばにいる素人である私が堺正章さん、崔洋一監督、鮎川誠さん、横尾忠則さんの弔辞を聞いて感じた内田裕也さんのロックスピリットと、魅力などについて書き記します。

 

内田裕也のお別れ会に参加して感じた荒ぶるロック魂と芸能界の政治のこと

 

 

 

内田裕也ロックンロール葬はド派手かつロックだった

2019年4月3日青山斎場。

同席した友人がお香典を包むとのことだったので、私なりにお香典を用意して行ったのですが、すべてのお香典を辞退するとのこと。

記帳させていただいてから斎場の入り口まで行くと、スマホでの撮影禁止を呼びかけるポスターが貼られていました。

中に入ると、テレビカメラやスチルカメラなどがあちこちにスタンバイしていて、内田裕也さんがいかに芸能人だったか、芸能界に注目されている人物だったかをひしひしと、いやビシバシと体感。

お骨と杖が中央に設置され、裕也さんはここからみんなをみてるんだなと思うと、込み上げるものが。

祭壇には横尾忠則が描いたポスターを模した、富士山、ピラミッド、エベレストオブジェが白い菊でかたどられていました。

その中央に動く遺影として、モニターが設置されていて、モニターには、遺影だけでなくライブ動画や過去のCM作品や映画を編集したものが映し出される仕組み。

 

おお、裕也さん…最後のライブ派手にぶちかますんだね。

 

娘の也哉子さん、娘婿の本木雅弘さんのほか、参列者共演者には堺正章さんや、ビートたけしさんや、北大路欣也さん、郷ひろみさん、竹中直人さん、浅野忠信さんなど、そうそうたるメンバーが揃ってる。

 

テレビの中継で顔が映る前の方の席には、大物芸能人や著名人が座って、テレビカメラに映し出されるようになっていて、まるでエンドロールみたいだなあと感じました。

 

主演内田裕也とどーんと映し出されて…

内田也哉子、本木(内田)雅弘…

堺正章、崔洋一、鮎川誠、AI…

北大路欣也、郷ひろみ、ビートたけし、竹中直人、

白竜、竹中直人、浅野忠信、Char…

薬丸裕英、DJ KOO、ラモス瑠偉…

日本の芸能界の重鎮や、盟友、テレビでおなじみのタレントや、日本のロックシーンを支えてきたミュージシャンたちの名前がエンドロールを次々と流れていく…

 

最高の出演者が揃った、内田裕也の最後のロックンロールライブ!

 

内田裕也さんはテレビに出ている有名人だけでなく、テレビに出ないミュージシャンたちも愛していたということ

式はまず祭壇の中央のモニターに動画が映し出され、

「僕は今、あの世にいます。ロックンロールに生きて、ロックンロールで死んでいけたことに感謝しています」

という、世界初であろうあの世からのメッセージから幕をあけました。

何がすごいって、めちゃくちゃ映像がスタイリッシュでかっこいいんですよね。

白いスーツに身を包んだ内田裕也が暗闇に立ち、そこに前述のナレーションが入るんです。

CGで真っ赤な花吹雪の処理とかもされていて、映像作品としてのクオリティがすごい。

冒頭から、裕也さんめちゃくちゃロックでかっこいい!!

 

次に、生前最後にファンの前に姿を見せた2018年12月31日の博品館劇場での「NEW YEARS WORLD ROCK FESTIVAL」で最後に披露した「きめてやる今夜」の映像が映し出されました。

途中から若かりし頃のジュリー(沢田研二)とのデュエット画像に切り替わるなど、映像の演出も凝ってるし、聴きごたえ抜群、見ごたええ抜群。

そして裕也さんかっこいい〜。

生涯最後の歌唱は、魂震えるような歌声!ロックンローラーとしての内田裕也を堪能できる映像でした。

 

▼「きめてやる今夜」は歌いませんが、最後の年越しロックフェスのドキュメンタリー映像です。「朝日のあたる家」などを歌唱▼

www.youtube.com

 

式に出る前に、一緒に参列した友人から晩年の裕也さんの話を聞いていたので(一緒に参列した友人は樹木希林さんが亡くなった後にも裕也さんと会っている)、もう泣けちゃって…

 

横を見ると友達も泣いていました。

テレビで見ると、そこまですすり泣きは聞こえていなかったのですが、私のまわりの人たちはほぼ泣いていました。

 

私たちはミュージシャン席に着席しており、まわりには今はテレビでは見ることはないけれど、きっと才能のあるミュージシャンで裕也さんと仲良しだったんだろうなあという、やんちゃそうなおじさんたちでいっぱいでした。

彼らの涙を見ると、この人たちは、裕也さんが芸能界から干されていたような時期も、そして晩年まで親交の深かった人たちなのだろうなと。

そして裕也さんは彼らのことを愛していたし、彼らも裕也さんのことを尊敬してたんだろうなと強く感じました。

 

裕也さんへの愛が詰まった席に座れてこの空気や熱に触れられて良かった。

 

内田裕也への弔辞に今の日本のトップクラスのエンターテイメントと愛を見た

弔辞は

  • 堺正章さん
  • 崔洋一さん
  • 鮎川誠さん
  • 横尾忠則さん(本木雅弘代読)
  • AIさん(アメイジンググレイス歌唱)

でした。

どの人もそれぞれに素晴らしく、裕也さんへのリスペクトと愛が溢れる、その人らしさのにじむ形式張っていない弔辞で、最高にかっこよかった。

 

マチャアキの弔辞は、よくできた人情噺の落語のよう。

最初に登場した堺正章さんの弔辞。

「内田裕也ロックンロール葬」の発起人が田辺エージェンシーの社長の田邊昭知さんということもあり、田辺エージェンシーのタレントのトップにいるマチャアキがトップバッターになったんだろうなというちょっと芸能界の政治のにおいがしたけど、よく考えたら田邊昭知さんも堺正章さんもGSバンドのザ・スパイダースのメンバーだったんだよね。

そう考えると、日本のロックの黎明期に活躍した、日本にロックの魅力を伝えた第一人者である内田裕也さんのことをよく知ってる堺正章さんが最初に弔辞を送ったのは良かったなあと思えました。

マチャアキの弔辞がすばらしくて。

立っているだけでおかしみが溢れるようなチャーミングな人が、優しい語り口調でゆっくり話す、裕也さんとの数々のエピソード。

もちあげては落とし、笑わせて、ほろりと泣かせる。

落語の人情話のようでした。

最後には大きな拍手がおこりました。

 

▼全文書き起こしました▼

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崔洋一監督の弔辞は激しく力強かった。2人の絆の強さを感じさせられた

二番目に登場したのは崔洋一監督。

裕也さんの晩年を描いたドキュメンタリー映画ザ・ノンフィクション「転がる魂 内田裕也」の監督を務めています。

この映画のナレーションは奥さんの樹木希林さんがつとめ、最後の夫婦の共同作業となりました。

2018年10月、樹木希林さんの死後京都映画祭で上映され、歩けない内田裕也さんの車椅子を崔洋一監督が押して登壇されたのが印象に残っています。

 

勝手に弔辞は、おじいさんになった裕也さんと崔洋一監督の友情話や、晩年の思い出話が中心になるのかと思っていたら、全く違いました。

初めて出会ったといの裕也さんの印象や、突然夜中にかかってきた電話で「映画を作ろう」と誘われて2人で作り上げた映画「10階のモスキート」のことや、裕也さんが出演した映画のこと。

クリエイターとして、役者として、ミュージシャンとしての内田裕也がいかに激しい人であったか、そして魅力的だったかを熱を込めて伝えてくれました。

 

日本にロックを持ち込み、映画界に新しい風を吹かせた人であったこと、そして崔洋一しかり、鮎川誠しかり、沢田研二しかり、才能ある後進を発掘する才能と優しさを持ち合わせた人だったんだなあと感じました。

 

「自分が成功したい」がモチベーションではなく「面白いことをやりたい」とか「新しい才能を世に出したい」っていう。欲ではなく、自分の中のかっこいいや、好奇心に忠実な人だから愛されたんだろうね。

 

▼抜粋ですが弔辞の概要です▼

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シーナ&ロケッツ鮎川誠の弔辞の最後に沸き起こるロックンロールコールに鳥肌が立った

3番目の弔辞は鮎川誠さん。

崔洋一監督と同じく、シーナ&ロケッツも内田裕也さんに見出されました。

今は日本を代表するロックギタリストです。

祭壇の裕也さんのお骨に向かって語りかけるような鮎川さんの弔辞はリスペクトに溢れていて心に沁みました。

紙を読み上げることなく、時折りつまりながら、出会った時からのエピソードや、内田裕也さんから聞いたロックの偉人たちとの交流の話し、最後のニューイヤーロックフェスの思い出などを、博多訛りの人懐っこい語り口調で話してくれました。

最後に鮎川さんが「ロックンロール!イエーッ!」と言って弔辞をしめたとき、私が座っていた(ミュージシャン席)の人たちは口々に「ロックンロール」と叫び、斎場が異様な熱気に包まれました。

本当にライブハウスみたいだった。

 

▼鮎川さんの弔辞を全文書き起こしました▼

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横尾忠則の弔辞を娘婿の本木雅弘が代読。内田裕也のかわいさが伝わるエピソード満載

4番目の弔辞は横尾忠則さんからの手紙を内田(本木)雅弘さんが代読。

旅先の旅館に電話してきて、ニューヨークの個展の感想を教えてくれた話や、靴下をとりかえっこしようと提案された話、ファッション誌からの出演依頼に、横尾さんが出るなら俺も出ると言い出して、巻き込まれた話、横尾さんが裕也さんに送ったメールを裕也さんが人前で読んで自慢した話しなど、チャーミングで人懐っこい裕也さんの一面を垣間見るような、かわいらしいエピソードが沢山披露されました。

 

 横尾忠則の弔辞を娘婿の本木雅弘が代読。内田裕也のかわいさが伝わるエピソード満載

 

横尾さんの弔辞の「何でもすぐ喜んだり怒ったりする、そんな裕也さんは芸術の重要な核であるインファンテリズム、幼児性の人で、こういうところが格好良くて、人から嫌われ、愛されるところ」というくだりが内田裕也の魅力を表しているなあと。

内田裕也の喧嘩っ早くてトラブルメーカーだけど、それでも皆に愛されたのはこういう部分があるからなんでしょうね。

 

私はこの弔辞を聞いて、裕也さんが長年赤い靴下を愛用していたのを知り、これからは私も赤い靴下を履くぞ!と謎に心に誓ったのでした。

 

 ▼横尾忠則さんの弔辞を全文書き起こしました▼

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内田裕也のお別れ会はロックでスリリング、芸能界の政治と愛情と情熱が入り混じった、最高のエンターテイメントだった

弔辞で感じたことは、

  • 芸能界から、ロック黎明期を共に過ごし、日本の芸能界の大御所である堺正章
  • 映画界から、40年以上の親交がありずっと懇意だった崔洋一監督
  • ロック界から、50年近くロックフェスを開催し毎年大晦日に顔を合わせ続けたシーナ&ロケッツ鮎川誠
  • アート界から、世界的な知名度を持つ横尾忠則

という、なんかすべてのジャンルの第一人者が出てきたなあと。

すごい人たちが裕也さんを送り出したなあと。

話術が巧みで人の心をつかむマチャアキの弔辞、情熱に溢れた心が震えるような崔洋一監督の弔辞、不器用ながらチャーミングな鮎川誠の話し口調とロック魂の継承を誓う弔辞、そして横尾さんが内田裕也の人間としてのかわいさや魅力を伝えてくれる。

脇を固めるのは、ビートたけしや郷ひろみ、北大路欣也などの日本を代表する芸能人たち。

なんてよくできたショーなんだろうと。

最高のエンターテイメントを見せてもらったなと思いました。

このお別れ会の世話人をバーニングプロダクション周防郁雄さんがしているから、所属事務所の郷ひろみが来てるんかなあとか、弔電が福山雅治、サザンオールスターズというアミューズのアーティストだけ読み上げられるあたりに、妙な政治も感じたりして。

改めて内田裕也さんはアートと芸能界をつなぐ架け橋みたいな人だったんだなと感じたり。

 

お別れ会が終わってから参列した友人とファミレスで休憩した時に

「今年みたライブの中で一番ロックだったし、一番感動した」

と友人が言ったのを聞いて、私は大きく頷いたのでした。