「日本橋つじ半」のぜいたく丼(海鮮丼と鯛だし茶漬け)の2つの食べ方と、行列の理由3つ+並ばず食べる裏技
行列のできる人気店「つじ半」。
当記事では東京ミッドタウンの地下のお店のレポートをば。
メニューが海鮮丼「ぜいたく丼」のみの潔さ。
こちらの「ぜいたく丼」、他の海鮮丼とは一味違った工夫がこらしてあります。
1回で2度美味しい。
そんなメニューになっていますので、並んででも味わってみてください。
日本橋つじ半、ぜいたく丼ってどんな海鮮丼?
ぜいたく丼を一言で言い表すならば「まぜのっけ海鮮丼」。
「松」「竹」「梅」がありますが、私は一番安い税込1250円の「梅」を注文しました。
「ぜいたく丼」が登場する前に、まずお刺身2切れと、特製黄身醤油を出してもらえます。
「前菜かな?」とお刺身を醤油につけて食べてはいけない!
このお刺身は最後に活躍しますので、我慢我慢。
お醤油は「ぜいたく丼」にかけて召し上がれ。
これが「ぜいたく丼」。
マグロのたたきをベースに、さまざまな海鮮や野菜などをまぜまぜしたものが、ほかほかの白ご飯にうず高く盛られて出てきます。
きゅうりや昆布、数の子などがまぜまぜされていて、しっとりとしたマグロベースなのに、数の子のぽりぽりとした食感や、きゅうりの歯ごたえが口の中で楽しい。
丼のはじっこの海苔や青じそも香りが良くて、名脇役として良い仕事をしてくれています。
余談ですが、旦那はごはんとまぜのっけ部分をぐちゃぐちゃっとかき混ぜて食べますが(カレーもかき混ぜ派)、私は白ご飯とまぜのっけ部分は口の中で混ぜます(カレーも混ぜない派)。
つまりは好きなように食べてください。
おすすめの食べ方がカウンター前のスタンドメニューに書いてありますので、初めて行く人は参考にしてみてください。
日本橋つじ半の正しいぜいたく丼の食べ方
- 最初に黄身醤油をお出ししますので、わさびを溶いてあますことなく丼にかけてお召し上がりください。
- 別皿の刺身は締めの鯛だし用に二切れ残しておめし上がりください。
- お好みのタイミングで、鯛だしをお入れいたしますので、お申し付けください。(ご希望によりご飯を追加いたします。)
- 鯛だしが入りましたら、残った刺身を入れてお召しあがりください。
メニューがぜいたく丼だけだからこそ、細部までのこだわりが光る
「ぜいたく丼」のごはんは酢飯ではなく、ほかほかの白米ですが、お茶請けはガリ(生姜)です。
このガリが美味しいんだよ〜。
昆布でしめてあるんです。
ゴマも入っていて、香ばしい風味がいきている。
ちょっとしたことで、超オリジナリティーだよ〜〜。
ガリに深みが出て美味しい…
もう、「ぜいたく丼」出てくるまでにガリつまんで、お茶飲んでるだけで幸せ気分に浸れます。
「ぜいたく丼」に混ぜてもおいしいよ。
ガリ食べにつじ半に行きたくなるくらいに、私はこの店のガリが好きだ。
食べ終わったら、美味しい2杯目「鯛だし茶漬け」が楽しめる
つじ半は行列のできる人気店です。
1時間待ちは当たり前。
2時間待ちも覚悟。
超人気店じゃん!と思うかもしれませんが、小さなお店なので単にカウンターが12席しかないのと、回転率が悪いんです。
回転率の悪い理由がこれ。
じゃじゃーん!
2杯目の「お茶漬け(鯛だし茶漬け)」けがこれ。
これまたと〜っても美味しいんだよ〜。
「ぜいたく丼」を食べ終わったら(もしくは途中まで食べたら)、ごはんを足してもらって、お出汁を入れてもらって「お茶漬け(鯛だし茶漬け)」にして食べるんです。
最初に出てきたお刺身2切れはお茶漬けの上に乗せて食べるって算段。
ぜいたく丼だけでも相当な量なのに、そこにごはんをおかわりして「お茶漬け(鯛だし茶漬け)」を食べるということは、かなりのボリュームのあるメニューなので、後半お腹いっぱいになっちゃって、食べるピッチが落ちるんですよね。
特に女性は後半手が止まってます。笑
「日本橋 つじ半」は高級和食店ではない。カジュアルな丼屋さん
「つじ半」はつけ麺屋「めん徳 二代目 つじ田」と、天丼屋「金子半之助」がコラボして出したお店で、「ぜいたく丼」の専門店です。
写真だと、高級そうな店構えに見えますが、軽量鉄骨の雑居ビルの1階をそれっぽくリフォームしてあるだけなので、そんなに敷居は高くありません。
カジュアルな気分で食べに行けるお店です。
店内は薄暗く、板前さんは昔気質のむすっとしたおじいさん(ぽい)、食べ方まで指定してくるなんて、敷居が高い店なのでは?と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
敷居が高いっぽく演出しているだけです。
人気店2店舗がタッグを組んで、売れる飲食店をプロデュースしているんです。
板前のじいちゃんたちはムスっとしているように感じるかもしれませんが、店内で大きな声を出したり、ニコニコしたり私語をしたりしないように演出しているだけで、こっちがにこにこして「美味しかったよ〜」って言ったらにこにこ笑い返してくれます。
店の外に出て、客観視すると軽量鉄骨の雑居ビルで上階はマッサージ店です。
超庶民的でジャンク!大丈夫、おそれることはない。
気取って食べるようなこともない。
ただ、大人気飲食店がコラボして出店しているだけあって、ぜいたく丼のクオリティは相当高いです。
さすが人気ラーメン店と驚くような味の組み合わせの妙義もさることながら(昔ながらの寿司屋は多分魚ときゅうりと数の子とたくあん混ぜようと思わない)、素材そのものが上質なのが食べるとわかると思います。
一口食べたら、良い魚使ってるなあと悶絶しちゃうおいしさ。
大行列に並んででも食べたくなる海鮮丼です。
日本橋海鮮丼の名店「つじ半」に行列ができる理由
日本橋「つじ半」に行列ができる理由を考えてみました。
「つじ半」に行列ができる理由その1.おいしい
つじ半に行列ができる理由の大前提がこれ。
「ぜいたく丼」がおいしいから。
味の組み合わせはもちろんのこと、素材も最高だよ〜。
「つじ半」に行列ができる理由その2.店が狭い
日本橋のつじ半は、店が狭く席数が少ない。
なんとカウンター席12席しかありません。
そのため、お客さんを少しずつしかさばけないので、行列が伸びてしまうんです。
ただ、女性は1杯目の「ぜいたく丼」でお腹がいっぱい。
そこにごはんを追加して、なみなみと熱々の出汁を注がれてごらんなさいよ。
「つじ半」に行列ができる理由その3.回転率が悪い
これがつじ半の行列の消化が遅い最大の理由だと思います。
つじ半の「ぜいたく丼」は、海鮮丼+お茶漬けで構成されているため、普通の食事量の2倍近くを食べることになるんです。
お茶漬けの途中でお腹が張ってしまって苦しいくらいになって、食べ終わるのに超時間がかかってしまう!
「つじ半」に行列ができる理由:まとめ
「ぜいたく丼」オンリーだったら、1人10分程度で食べ終わるけれど「2杯目の鯛だし茶漬け」がパンチがありすぎて、1人20分以上滞在する、喋りながら食べる女友達との来店なら30分以上滞在する。
つまり、回転率が悪い!
ただ、つじ田と金子半之助のコンセプトは「行列のできる人気店を作る」だと思うので、意図的に滞在時間を伸ばして行列を作らせているのかもなあ。
回転率の悪さは、話題作りのための計算なのかもなあとか、考えたりもしてしまいます。
客観的に店のからくりとか考察すると萎えるんですけど、それでもやっぱり行きたい。
100分待ってもいい!
だって美味しいんだもん!!