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外出を自粛して、家で退屈してませんか?
元先生で、塾運営のブロガーにして、無償で読み聞かせボランティアをなさっているNOBIさんに「うちで過ごそう応援企画」として【家族で楽しむ絵本厳選5冊】を教えていただきました。
読了目安も書いてあるので、あまり長い読み聞かせは疲れちゃうという人にも嬉しい。
お子さんに読み聞かせをしたいけれど、どんな本がいいかな?と考え中の親御さんの参考になれば幸いです。
あなたの「うちで過ごそう」が少しでも充実して、楽しい時間になりますように!
NOBIさんの【家族で楽しむ絵本厳選5冊】
小学校では、2020年度から改定された学習指導要領が全面実施されました。
この学習指導要領の中で、文部科学省は「これからの子どもたちは、思考力、判断力、表現力をみがく必要がある」としています。
でも「どうしたら?」という問いへの具体的な答えは、書かれていません。
運営している教室で日々子どもたちとマンツーマンで真正面から真剣に向き合う中で感じるのは、子どもたちの「学びの差」は、「言葉の差」からきている、ということ。
小学校1年生入学式の段階で、すでに言葉の大きな差が生じているというデータもあります。
ゲームでも、動画でも、言葉はある程度身につくかもしれません。
でも、言葉を見て、聴いて、読んで、理解して、考えて、想像する、ここまでトータルに体験できるのは「文章」に触れることが一番なのではないかと思うのです。
かといって、いきなり小説を渡しても、ほとんどのお子さんは見向きもしません。
ビジュアルと文章が一体となり、想像力をかきたててくれるもの、「ちょっと読んでみようかな…」と興味をもってもらえそうなもの、読書って楽しいんだ!と気づいてもらえそうなもの、それが「絵本」だと思ったのです。
子どもたちに少しでも読むことに興味をもってもらいたい!という想いから
読み聞かせに取り組むようになりました。
NOBIの読み聞かせは、決め打ちではなく「子どもたちが、読んでもらう本を選ぶ」読み聞かせ。
そんな他の人とちょっと違う読み聞かせに取り組むNOBIが、ていないさんの「うちで過ごそう応援企画」に参加させて頂くことに。
100冊超えの絵本から「ご家族で楽しめる本」を独自の視点で選びました。
大人も一緒に楽しめれば、子どもたちの興味をたくさん引き出せる、子どもにとっても、大人にとっても、楽しみながら、考えたり、感じたりできる、そんな絵本を厳選してご紹介することで、おうちで過ごす皆さんへ少しでも笑顔溢れる時間をお届けできたら…と考えています。
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小学生の読書の興味を引き出す読み聞かせ。ご家庭でできる工夫とは?(NOBIさんのブログへ)
家族で楽しむ絵本厳選5冊【第5位】:わたしはあかねこ
「わたしはあかねこ」(2011)作サトシン 絵西村敏雄 出版:ぶんけい 価格:1,300円(+税)読了目安約7~8分
「おてて絵本」で有名なサトシンさんと「う○こ!」の西村さんの作品。
「今日はどの絵本が良い?」と提案する中に毎回入れる作品。
とうさん、かあさん、きょうだいたちとにてないあかねこちゃん。自分ではこの毛色がお気に入り。でも…。
あかねこちゃんが家族から離れ、旅をして、たどりついた幸せとは?
自分が選んだ本を読んで!と言う子達も、読み始めるとみんなこの本に引き込まれていきます。
裏表紙までしっかり見ることで想像力を刺激してくれる…そうきたか!と思わずポンと膝を叩いてしまう作品。
派手すぎず、それでいて存在感あるタッチで、巻頭から巻末に色数を変えてお話を盛り上げる西村さんにも脱帽。
4歳は4歳なりの、大人は大人なりの読み方ができるオールラウンダーなスタメンです。
家族で楽しむ絵本厳選5冊【第4位】:まくらのせんにん そこのあなたの巻
彗星の如く現れて散った天才、かがくいさんの遺作。
ある日、まくらのせんにんが弟子を連れてさんぽをしていると、あなにはまって困っているどうぶつが。
せんにん自身も困ったことになるが、この状況から皆を助ける方法を思いつく。さてその方法とは?
NOBIが絵本を選んでもらう時は、タイトルだけ伝えます。
頭の中で題から作品を想像し、聴きたい本を子どもの意志で選ぶ。
考える力、想像する力を刺激することができるからです。
タイトルだけでなく、文章も、絵も、子ども達を引き付けてやまない「かがくいワールド」。
コペルニクス的転回とは、まさにこんな発想を指すのでは?
小学校高学年にも「子どもたちに楽しんでもらいたい―」と言っていたかがくいさんの熱い想いと深い愛が伝わる作品です。
にゃもさんも「おすすめ絵本5」にてかがくいひろしさんの作品を紹介されています。
家族で楽しむ絵本厳選5冊【第3位】:ハグくまさん
カナダの人気ブランド「ハットレイ(Hatley)」のクリエイティブ・ディレクター、ニコラス・オールドランドの絵本作家デビュー作。
森のふしぎなくま「ハグくまさん」。ハグ、なにかを「抱きしめ」てしまう。一番好きなのは、森の木。
ある日、オノを持った男が森にやってきて…
「ハグくまさんって?」と、子どもたちからお決まりの問いかけ…絵柄は漫画的な縁取りの少ない、色を中心としたタッチ。
いかにもアート・ディレクター的なセンス抜群の絵です。
家族で楽しむ絵本厳選5冊【第2位】:キャベツがたべたいのです
「キャベツがたべたいのです」(2011)作・絵 シゲタサヤカ 出版:教育画劇 価格:1,300円(+税)読了目安約7~8分
想像だにしない作品を生み出すシゲタサヤカさん。
この作品ほど作者の頭の中を一度開いて見てみたい…と思った作品はありません。
絵のインパクトは強烈そのもの「人物や生きものが白目」、書店に平積みされていたら間違いなくその前で立ち止まる画風。
これこそ、タイトルで選ばれる絵本の代表格。
「キャベツがたべたい?だれが?なんで?」想像がムクムク膨らみます。
もし成虫が幼虫時代を覚えていたら…
成虫になったチョウ。幼虫のころ食べていた、しゃっきりした歯ごたえの美味しいキャベツの味が忘れられない…
八百屋のおじさんにお願いしたら「まかしとけ!」おじさん手作りジュースを飲んだチョウたちは…
シゲタさんの作品はどれも面白い作品ばかりですが、一押しは「不思議ワールド全開」のこの作品です!
家族で楽しむ絵本厳選5冊【第1位】:このあと どうしちゃおう
ヨシタケさんは、読み聞かせの世界に導いてくれた恩人。
初めて出会ったのは「りんごかもしれない」。
発想力の逞しさ、普遍的な問いをわかりやすく例える文章力、柔らかい線と色彩で描かれる癒し系の絵。一発でハートを鷲掴みされちゃいました…
人気作家さんなので良く知っているお子さんも。
お話は長め、おうちでゆっくり読むのにぴったりです。
亡くなったおじいちゃんのノートを見つけたぼく。
そこには死んだあとどうしたいか?が詳しく書いてあって…
いつ虹の橋を渡るかは誰にもわからない…改めて「笑って死ねる人生とは?」と考えさせられた作品です。
未就学のお子さんからお年寄りまで是非一度読んで頂きたい、「あらすじ?レビュー?いいから読んでみて!」と無理にでも渡したくなる作品です。
にゃもさんも「おすすめ絵本5」にてヨシタケシンスケさんの作品を紹介されています。
教えてくれた人:NOBIさん
公立高の教壇に立っていた頃、成績が伸びない生徒さん達をみて、もっと小さいころから「読む力」、「理解する力」、「考える力」を引き出すアプローチが必要なのでは?と感じたことかきっかけで、小中学生向けマンツーマン個別指導塾を立ち上げ、運営を続けさせてもらっています。
「子どもたちが少しでも自分から興味を持って「学び」に取り組んでもらえたら!」と「絵本」を集め始め、仕事の合間を見つけては、幼稚園、保育園、子ども園、小学校、中学校、スーパーのイートインコーナーにまで出向き、無償で読み聞かせボランティアに取り組むように。
「一人でも多くのお子さんに聴いてもらえるようにするには、どうしたらいいだろう?」工夫しては実際に試す、の繰り返し。
なんとか30人中27人ほどの小学生が顔をあげて読み聞かせを聴いてくれるようになり、塾運営、読み聞かせとも7年目に入ろうとしているところです。