私の部屋作りのモットーと、理想のインテリアについてのエッセイ。
我が家のインテリアのテーマ「ニューレトロ」と「キッチュ」についても書いています。
流行りのインテリアに寄せない
私はインテリアの専門家ではありませんが、インテリアが大好きです。
インテリアが好きすぎて、お部屋が目当てで映画やテレビドラマをみたりします。
実はインテリアって流行り廃りが激しくて、テレビドラマとかでも室内セットを見るだけで「これは1983年から87年ごろかな?」これは「1995年から98年頃だな」「2015年前後に流行った床だな」とかわかるんですよね。
家づくりをされる際に、ほとんどの人が「今流行りの◯◯みたいなインテリアにしたい」と思うのではないでしょうか?
流行りのカリフォルニアスタイル、流行りの家具調の家電、流行りのアクセントウォール、多分ね、これ全部数年後には時代遅れになります。
このお店なんかは、2020年にオープンしたのがまるわかり。
今流行りのヨーロピアンヴィンテージなインテリアで、流行りのモールディングと流行りの淡いスモーキーなニュアンスブルーと白のカラーリングでまとめられています。
インテリアが甘くなりすぎないように流行りの黒アイアンで引き締めているね。
ショップはまるっとリニューアルしたらいいんですけど、お家はそうはいきません。
流行りを取り入れすぎた部屋づくりは、あっという間に流行遅れの家になる危険性をはらんでいます。
カーテンやカーペットは買い換えることはできますが、壁や床のリフォームってハードル高いですよね。
私は部屋作りをする際に流行を全然気にしていません。
もちろん、流行のものでも気に入っているならインテリアに取り入れることもありますが、パッと見て「これはきっと一生好きだな」と思える家具とか、家電とかファブリックを選ぶようにしています。
そうすれば、たとえ流行遅れになってもそれすら味わいと思えるもんね!
家のインテリアスタイルを限定しない
シンプルナチュラルなインテリア、北欧モダンテイストにインダストリアル…
まとまりがあるおしゃれな部屋にするためには、インテリアのスタイル(テイスト)を揃えるのが近道です。
ただ、私は北欧スタイルの「マリメッコ」も好きだし、ヨーロピアンな「モリス」も、和風な「夢二」も好きだし、アメリカンヴィンテージのチェッカー柄のフロアも好き。
インテリアのスタイルを揃えるということは、部屋に統一感をもたらすと同時に、他の好きなインテリアアイテムをフィーチャーできなくなるということも意味します。
「そんなんイヤや〜〜ん💦」ということで、私はテイストを絞らずに、自分の好きなものを買って、好きなように飾っています。
でもやっぱり相性ってあるんです。
パフェと刺身はどっちも美味しいけど、混ぜて食べるのは危険みたいなことが、インテリアでも起こり得ます。
なので、インテリアを台無しにするのを避けるため、色数を限定することにしました。
- 基調は白
- 効かせ色は赤
- 差し色は青
それ以外の色でも、我慢せずに飾っていますが、大きな面積を占める床材やファブリック類を選ぶ際は、このルールを大きく逸脱しないように気をつけています。
そのおかげもあってか、我が家は「AIBO」「ガンダムのハロ」「スター・ウォーズのドロイド」をインテリアの主役に、昭和初期のタンスやばんじゅうと、カラフルな空き缶を組み合わせた部屋作りという、電流爆破デスマッチ的な組み合わせながら、しっちゃかめっちゃかにならずに持ちこたえられていると自負しております。
我が家のインテリアスタイルは「ニューレトロ」と「キッチュ」
私が目指しているインテリアにぴったりなキーワードは、「ニューレトロ」と「キッチュ」。
どちらもインテリア用語ではありません。
そもそも単語として意味すら安定していません。
私はニューレトロを「懐かしいけど古臭くない」、キッチュを「チープな感じがかわいい」という意味で使っています。
インテリアに昭和のジャンクなアイテムを取り入れていますが、昭和レトロを懐古する(模倣する)インテリアではなく、ヴィンテージアイテムをありがたがらずに、現行品と同じノリで取り入れるのが、私にとっての「ニューレトロ」。
テイストを揃えてインテリアの完成度を上げるよりも、北欧もヨーロピアンもアメリカンも和モダンも、好きなものぜんぶごちゃまぜにした、唯一無二のまがいもの感を目指すのが、私にとっての「キッチュ」です。
まとめ:私の理想のインテリアとは?
私の理想のインテリアは「おしゃれな部屋だね」「今風な部屋だね」「綺麗な部屋だね」と言われるのではなく「ていないさんらしい部屋だね」と言われることです。
人気インテリアブロガーのTSUNさんが以前我が家を取材してくれて「好きなものしか目に入らないを徹底してる個性あふれる唯一無二のお部屋」と形容してくれたことがあります。
まさに私が目指している部屋作りはそこで、おしゃれであることよりも、すっきり片付いていることよりも、大好きなモノに囲まれた自分らしい空間を作ることなのかなと。
流行りじゃなくても、おしゃれじゃなくても、インテリアの趣味が合わなくても、「モノログモノローグ」を読んでくれている人に「このお家なんかいいな」と思ってもらえるように、コツコツと愛用品(モノログ)とエッセイ(モノローグ)を発信していけたらいいな。