70代の母親がミニマリストに変身しました

2017年のゴールデンウィークに汚部屋だった実家を片付け、はや2年がたちました。

老人だから、どうせまた荷物が増えるのかなと思っていたのですが、1年半ぐらいぶりに実家に帰ると…。

さらに家の荷物減ってる〜〜!

母はこの2年間で、ミニマリストと呼んで申し分ないほどに、すっきりと軽やかに暮らしていました。

 

レポートしちゃうぞ〜〜!

  

ミニマリスト老人のすすめ-70代の母の小さな暮らし

 

 

捨てられない訳ではないけれど…掃除ができない母親に育てられました

うちの母は、もともと掃除が苦手で、私が生まれてからずっと家は汚部屋でした。

10年ほど前に父が亡くなり、足を悪くしたこともあり、

  • マンションの1階
  • 30平米ほどの1LDK

に引越しをしました。

2017年のゴールデンウィークに帰省した際に一念発起し、実家の大掃除に乗り出しました。

散らかっている訳ではないのですが、家中に蜘蛛の巣が貼りコンセントには埃がこびりつき、キッチンはゴキブリの死がいだらけという汚部屋を、3日かけて掃除しました。

母は捨てることにはそこそこ協力的でしたが(捨てられない人種ではない)、掃除をはじめるとヒステリックになり、最終的には2人とも泣きながら文句を言い合うという70代と40代の母娘のヒステリー対決みたいな終わり方をしたのでした。笑

 

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ものが少ない暮らしは母親に合っていた。どんどん部屋が洗練されていく

私が片付けたのは、

  • キッチン
  • お風呂場
  • トイレ
  • 洗面所

などの水回りが中心でした。

がんばって片付けたけど徐々に散らかるんだろうな〜と思っていたんです。

 

が!

1年後の2018年9月に帰省すると、キッチンは美しいままでした。

 

 

居間がすっきりしていました。

 

 

押入れの荷物もかなり減っていました。

 

 

捨てたらいいのにと言ったら「捨てたくない」と言っていた客用布団がなくなっていました。

私が置きっぱなしにしていた服と靴も全て処分されていました。

プラスチックの衣装ケースに大量に詰め込まれていた浴用タオルも半分くらいになっていました(お年寄りってタオル溜め込みがちよね)。

 

おばあちゃんミニマリストになった母の幸せそうな暮らしぶりがすばらしい

そこからさらに1年くらい帰省しなかったんですけど、2019年12月に久しぶりにかえりました。

帰省すると告げたら「忙しいやろうし、帰省にお金もかかるし、帰って来なくてもええで」みたいなしおらしいことを言うもんで、「はは〜ん、こいつ…家散らかしてるんやな」と思ってたら、帰ったら家がおしゃれになっていました。

 

 

何がすごいって、今まで「安さ」でものを買っていたのに「川島織物のカーペットに買い換えたねん。良い色やろ?」とか、「柳宗理のミルクパン買った。かわいいね。」とか、お気に入りのものを生活に取り入れて、毎日を楽しんでいるのです。

 

 

いつも使う食器は同じシリーズを1枚ずつサイズ違いで揃えていました。

生活楽しんどるなぁ。

  

ミニマリスト老人のすすめ-70代の母の小さな暮らし

 

吊棚の上のものは取り出しにくいからダイソーのケースに入れて上げ下げしやすくしているとのこと。

工夫しまくりじゃーん!

 

 

過去の母を知っている私からしたら、もうね、信じられない変わりようなんです!!!!

そして性格がかわいくなっている。

ひくつな部分がなくなっているというか、なんかね優しくなりました。

多分今までの掃除ができない自分へのコンプレックス(70年分のコンプレックスなので相当でかくてカチカチに硬かったはず)が解消されて、のびのびしています。

母を40年以上見てきましたが、今が一番楽しそうに見える。

ミニマムな生活は彼女に合っていたようです。

 

【実家片付けその後】ミニマリスト老人のすすめ-70代の母の小さな暮らし

 

やはり掃除機をかけるのは苦手なので、今は掃除機を部屋の真ん中に出しっぱなしにして、コンセントを抜かずに暮らしていると言っていました。

すごいっ!工夫してる〜〜!感動〜〜〜!

 

汚部屋を片付けた際は、写真を撮ったら激昂しそうだからとビフォー写真がほとんどありませんでした。

なのに今は「写真撮ってもええで〜」と言ってくれるんです。

胸がじーんとしました。

 

最低限の日用品で暮らすことで、大好きなことが楽しめる暮らし

母は昔から音楽が好きでした。

年をとってからCDを出し入れすることがおっくうなようで、テレビを寝転んでなんとなくみている時間が増えているようでした。

家を片付けて一番嬉しかったことは「最近CDをふいて前と後ろを入れ替えてる」と言っていたこと。

 

 

帰省している時も、ワイドショーを見ていたら「音楽聴かへん?」と言って、母親がセレクトしたアルバムを5枚くらいかわるがわるかけてくれました。

今のお気に入りはロッド・スチュワートのジャズカバーアルバムらしいです。

食器や調理器具、洋服、洗剤、布団などの日用品を最低限まで減らしたことで、日常のノイズが減り、音楽を聴くということを楽しめるようになったのだとしたら、最高だなと思いました。

ミニマリストという言葉がブームになり、カリスマミニマリストたちは「ものを減らすための生活」をしていますが、私は母のような「家の中で自分が素敵に暮らすため、好きなものを楽しむために、生活のノイズを減らす」というようなミニマム具合がベストだなと。

母が家を汚くしているのを見ながら育ち「こんな人になりたくない」と思いながら育った私が、今のシンプルで文化的な生活をする母をみて「こんな風な生活がベストだな」と感じるっていうのは、めちゃくちゃ嬉しいです。

 

実家の片付け、やるべきか否か?

「実家の片付け、やるべきか否か?」っていうのは、私たち世代の命題みたいなところあって。

無理やりにでもやるべきという人もいれば、親と自分は他人なんだから手出しするべきではない、とか、人格を否定することにあたるからやめておけ、という人もいます。

多分正解はないんだと思うんですが、今のところ私と私の母親にとっては、汚部屋の断捨離&大掃除という荒療治は間違っていなかったのかなと思います。

 

まとめ:ミニマリスト老人のすすめ-70代の母の小さな暮らし

母親はマンションの管理人をしていたことがあり、部屋に荷物が増えすぎて台所で寝泊まりしているお年寄りや、50平米ほどの間取りで一人暮らししていたお年寄りが亡くなった後業者を呼んで片付けをしたら100万円以上かかるほどの大量の荷物が出てきた体験などをしているそうです。

なので、一般的な同年齢(70代以降)の老人よりかは危機意識があり、「年をとったらものを減らした方がいい」と思っていたようです。

そんなこともあり、今は私が教えた「1in1outを徹底している」ということは言っていました。

荷物は増やさないということにはこだわっているみたいです。

母はミニマリストになったことで、大好きな音楽とコーヒーを思う存分楽しめている模様。

 

独居老人とミニマリストの相性は最高だね!

 

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