子供の頃レゴで遊びましたか?

私はひとりっこかつインドア派だったので、人形遊び、ブロック、レゴなどで遊びまくっていました。

特に人形遊びが好きで、ミニマリストになってコレクターさんに大半を譲ったものの、今でもひそかにヴィンテージドールを隠し持ったり、フィギュアつれて撮影にでかけたりしています。

本日はレゴが大好きなまま大人になった、世界各国、日本各地で素敵なレゴ写真を撮影している、レゴエニさんにお話を伺っています。

インタビュー内容も充実してますが、小さなレゴによるスケールのでかい写真も堪能できるので、ごゆっくりお楽しみくださいませ。

【当記事は2018年10月のインタビューを掲載しています】

 

レゴのミニフィグで屋外撮影!?オモ写の名手で人気レゴスタグラマーの「レゴエニ」さんインタビュー

ガリバー旅行記の小人の国に行ったイメージで、レゴの人形目線で周りを見る

—レゴエニさんの、自己紹介をお願いします

 

30代の男、仕事は建築の設計をしています。

綺麗な風景が好きで、レゴと風景を一緒に撮影することを趣味にしています。

 

—レゴとの出会いについて教えてください。

 

子供の頃の記憶なので曖昧ですが、初めてのオモチャがレゴだった気がします。

誕生日などのプレゼントは、ほとんどレゴを買ってもらっていました。

頭の中でイメージした世界観が形になるところがレゴの魅力の一つだと思っていて、レゴで遊んでいなかったら、建築の仕事はしていかもしれません。

 

—それわかる!三つ子の魂百までってやつだ。

子供の頃からレゴを通して、自分の頭の中で描いた立体を、レゴで建築してたっていうことですもんね。

リカちゃんハウスが異様に好きだった女友達でインテリア関係の仕事についた人います。

 

ちなみに、レゴで遊ぶことが子供の想像力を鍛えるのにいいことが、最近の調査でわかっているみたいです。


参考:【子供の知育教育】東大出身者70%が遊んだレゴ・ブロックは何を育むのか?

 

—レゴエニさんの写真は、レゴのサイズ感と背景のサイズに違和感がなく、リアリティーがありますが、コツはありますか?

 

ガリバー旅行記の小人の国に行ったイメージで、レゴの人形目線で普段から周りを見るように意識しています。

 

—いいですね。

 

僕たち「人間」と「レゴの人形」のスケール感の違いが、上手く活かせるように意識しています。

 

レゴのミニフィグで屋外撮影!?オモ写の名手で人気レゴスタグラマーの「レゴエニ」さんインタビュー

 

たとえば、僕たちには普通のサイズの壁と扉も、レゴの人形から見ると壮大な城壁と入口に見えるかもしれません。

 

—うんうん。

 

レゴのミニフィグで屋外撮影!?オモ写の名手で人気レゴスタグラマーの「レゴエニ」さんインタビュー

 

他にも、僕たちから見たら背の低い雑草はレゴの人形から見たら森に見えるかもしれませんし、小さな水溜りが大きな水辺に見えることもあります。

このようなスケールの錯覚を狙っています。

 

すごい完成度ですよね。

写真1枚見るだけで、物語が脳内でぶわ〜っと広がります。

 

 

同じものを違った視点で楽しく見てもらえる写真が理想

—撮影する際に、こだわっていることはありますか?

 

写真の中に、「ファンタジー感」や「タイムスリップ感」が出せたらと思っています。

この写真はマチュピチュで撮影しましたが、ドラゴンを入れることでおとぎ話の世界のようなファンタジー感が出ればと思いました。

 

レゴのミニフィグで屋外撮影!?オモ写の名手で人気レゴスタグラマーの「レゴエニ」さんインタビュー

 

—これまた、良い写真!借景にしてる背景のスケールがでかいな〜。笑

 

また、この写真は名古屋の街中ですが、宇宙飛行士の人形を入れることで、未来の街並みに見えればと思って撮影しました。

 

レゴのミニフィグで屋外撮影!?オモ写の名手で人気レゴスタグラマーの「レゴエニ」さんインタビュー

 

上のスケール感の錯覚もそうですが、見慣れた景色や有名な風景にレゴを入れることで、同じものを違った視点で楽しく見てもらえる写真が理想です。

 

—すごいなあ。よくみたら名古屋のテレビ塔なのに、パッと見たらSF映画のワンシーンみたい。宇宙ステーションに見えます。

 

スマホのディスプレイを見ながら撮影する不思議なカメラで撮影

—撮影機材や小道具などを教えてください。

 

撮影にはソニーのレンズスタイルカメラ(ILCE-QX1)を使っています。

カメラ本体はレンズとマウントしかなくて、スマホとBluetoothで接続してスマホのディスプレイを見ながら撮影する不思議なカメラです。

 

レゴのミニフィグで屋外撮影!?オモ写の名手で人気レゴスタグラマーの「レゴエニ」さんインタビュー

 

自由なアングルで撮影できるだけでなく、レンズも撮影シーンに合わせて付け替えることができます。

参考:【レンズスタイルカメラ】毎日写真を撮りたい人に今勧めたいカメラとその理由(オモ写にも!)

—ふおお〜!こんなカメラがあるんですね。面白い!しかもカメラとしての性能も良さそう。

 

カメラ以外には小さい三脚くらいでしょうか。

カメラを固定したり、レゴを水の中で支えたり、その時々に応じて色々な使い方をしています。

 

レゴのミニフィグで屋外撮影!?オモ写の名手で人気レゴスタグラマーの「レゴエニ」さんインタビュー

 

—イカダの下には三脚が仕込まれてるんだ…

レゴエニさんの写真には、工夫と逆転の発想が詰まってますね。

 

レゴのミニフィグで屋外撮影!?オモ写の名手で人気レゴスタグラマーの「レゴエニ」さんインタビュー

 

—レゴの人形(ミニフィギュア/ミニフィグ)はどれくらい所有されていますか?

いろんな子達が登場してますが、元からコレクションされているんでしょうか?

 

数えたことはないですが、今の家と実家のオモチャ箱の中で、300体以上はありそうです。

元々持っていたミニフィグに加えて、旅行先や出張先の撮影シーンに合わせて購入しています。

 

—世界中でレゴ写真を撮影されていますが、今まで撮影した国や場所を教えてください。

 

海外はベトナム、インド、アメリカ、ペルー、ボリビアで撮影しました。

国内では東京・大阪・名古屋を中心に撮影しています。

 

「並べるレゴ」と「撮影場所」、「撮影の仕方」の組み合わせは無限

—ズバリレゴ撮影の魅力は何でしょうか?

 

レゴの魅力の一つに、ブロック同士の組み合わせが無限にあり、想像力次第であらゆる形が作り出せるというのがあります。

レゴの撮影も同じだと思っています。

「並べるレゴ」と「撮影場所」、「撮影の仕方」の組み合わせは無限にあって、自分の想像力次第でどんな世界観も創り出すことができます。

さらに、SNSを通して写真を発信することで、世界中の人と共有できることができます。

子供の頃のお気に入りのレゴに対してコメントをもらったり、日本の風景を外国人に褒められると嬉しいですね。

 

レゴのミニフィグで屋外撮影!?オモ写の名手で人気レゴスタグラマーの「レゴエニ」さんインタビュー

 

撮影場所の歴史や文化から相応しいレゴの人形を決める時もあれば、逆にレゴの人形の世界観に合わせて行きたい場所を決めることもあります。

もともと好きだった「旅行」と「レゴ」、それから「写真」を掛け合わせたらとても楽しい趣味が見つかりました。

自分の好きなことを掛け合わせてみるというのはオススメです。

 

オモチャの写真を撮影しているクリエイターの方々を紹介するサイトを作成したい

—これから挑戦したいことはありますか?

 

twitterを今年の5月から始めたのですが、レゴの写真以外にも様々なオモチャの写真を撮影している方がたくさんいることを知りました。

たとえば、マーベルのスパイダーマンやアイアンマン等のアクションフィギュアや、シルバニアファミリー等のぬいぐるみを撮影している方々がたくさんいます。

 

レゴのミニフィグで屋外撮影!?オモ写の名手で人気レゴスタグラマーの「レゴエニ」さんインタビュー

 

撮影の仕方も、被写体に合わせて特徴があって、カッコいい写真もあれば、カワイイ写真や、綺麗な写真など様々です。

ただ、これらの写真はSNSベースで投稿されているので、古い写真は各クリエイターのページを遡っていかないと見つけられないですし、投稿を辞めてしまった方の素敵な写真を見つけるのはムズカシイ。

そこで、このオモチャの写真を撮影しているクリエイターの方々を紹介するサイトを作成したいと思っています。

 

—おお!ステキ!!

 

被写体の分野カテゴリを超えて、色んな写真が見られる一方で、被写体の種類や写真家別に検索できて、それぞれのクリエイターのSNSにリンクから移動できるイメージです。

まだまだ作成途中なのでイメージが先行していますが、オモチャの写真を楽しんでいる人たちが童心に返って楽しめる「広場」のようなサイトが作れたらいいですね。

世界的に見てもレゴを含めたオモチャの写真を撮る人は増えているので、将来的には日本のオモチャ写真をまとめて発信できるサイトになればと考えています。

 

レゴエニさんが自分で選ぶお気に入り写真

ウユニ塩湖

レゴのミニフィグで屋外撮影!?オモ写の名手で人気レゴスタグラマーの「レゴエニ」さんインタビュー


レゴの写真を撮り始めた頃に、新婚旅行でウユニ塩湖に行った時に撮影しました。

ウェディングフォトをプロのカメラマンに撮ってもらったのですが、そのカメラマンに「君の趣味は面白いからずっと続けなよ!」と言って頂けて自信になりました。

また、この写真を見る度に、新婚旅行でこんな写真を撮っていた僕を責めずに、その後も応援してくれている妻へ感謝の気持を忘れないようにしようと思います(笑)

 

千葉県の屏風ヶ浦

レゴのミニフィグで屋外撮影!?オモ写の名手で人気レゴスタグラマーの「レゴエニ」さんインタビュー

 

千葉県の屏風ヶ浦という場所で夕焼けを背景に撮影した写真です。


この写真をSNSでアップしたら、「日本で撮影したとは思えない!」とか「海外の風景みたい!」、「ぜひ行ってみたい!」というコメントを頂きました。


国内の風景の魅力を知って貰えたのは嬉しいですね。

海水浴場もあって風景も綺麗なので、関東圏の方はぜひ行ってみて下さい。

 

参考:【絶景・オモ写スポット】都内から日帰りOK!屏風ヶ浦への行き方と撮影場所をまとめて紹介!


レゴエニさんのサイト一覧

「レゴエニ」のお名前は「Lego anywhere」の略。

その名の通り、いろんな場所で、レゴのミニフィグを風景にいれたファンタジーな世界観の写真を発表している。

インスタグラムのフォロワーは1万人以上の人気レゴスタグラマー。

 

レゴのミニフィグで屋外撮影!?オモ写の名手で人気レゴスタグラマーの「レゴエニ」さんインタビュー

 

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