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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲 ネタバレ感想|子供も泣ける、オトナの郷愁ノスタルジックロマン名作映画

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映画「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」は、「三丁目の夕日」や「20世紀少年」みたいな昭和ノスタルジー漂う2019年の預言の書!?

 

「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲 」は、昭和の妄執にとりつかれ、子供がえりした大人たちを救うべくしんちゃんとその仲間たちが活躍する、アニメ映画です。

この作品は子供映画の禁じ手を山ほど使って、昭和ノスタルジーで味付けた実験作品なのではないかと感じています。

子供から観た作品の感想と、オトナが観た作品の感想が全く違う作品に仕上がっているのではないかと思うのです。

 

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲 ネタバレ感想|子供も泣ける、オトナの郷愁ノスタルジックロマン名作映画

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「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」概要とあらすじ

  • 監督脚本:監督・脚本:原 恵一
  • クレヨンしんちゃん映画シリーズ:劇場版第9作目
  • 公開:2001年4月21日
  • キャッチコピー:未来はオラが守るゾ
  • 独断と偏見のオススメ度:★★★★★(5)

 

www.youtube.com

 

テーマパーク「20世紀博」が開園。

大人たちはのめり込み子供返りして、育児を放棄するようになってしまう。

ある日大人たちは、20世紀への逆戻りを企む秘密結社「イエスタディーワンスモア」のオート三輪の荷台に次々と乗り込み、街から消え、翌日には残された子供たちも騙されて連れ去られてしまう。

しんちゃん率いるかすかべ防衛隊は、大人たちを取り戻し、未来を取り戻すために立ち上がる。

 

ネタバレ感想:子供向け映画?NO!オトナが泣ける、ノスタルジックで昭和レトロな超名作

日本映画の隠れた名作と名高い「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲 」。

映画秘宝で年間第1位にも選ばれたという、伝説のクレヨンしんちゃん劇場版です。

何度見ても泣けます。

 

 

ネタバレ感想:再びの「大阪万博」「大人のキッザニア」など、18年後の現在と不気味にリンクする内容がホラー

この映画の前半は、20世紀をオマージュした万博「20世紀博」でオトナが子供返りしてしまい、洗脳されて子供のことを忘れて失踪してしまうという内容が描かれています。

この作品が公開されたのは2001年。

1960〜70年代の古き良き日本の姿に懐古主義的にオトナたちが焦がれ、古い電化製品やファッションがリバイバルブームで街に溢れるという姿は、2019年の再びの東京オリンピックや、再びの大阪万博で、日本を景気の良かった上り調子だった時代を懐かしみ、今の日本から現実逃避する現在とダブってみえます。

「20世紀博」に夢中になって子供返りしていく大人たちの描き方などは「大人のキッザニア」とダブります。

この映画上映から18年たった2019年に再び観るともはや預言書みたいで、背筋がゾッとするんだよね。

 

ネタバレ感想:「嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」は「20世紀博」の描かれ方、作品内の昭和へのオマージュが深い

映画冒頭の「20世紀博」の描かれ方がノスタルジックで最高です。

映画の中の現代は「20世紀博」を発端に襲来した、極端な「昭和リバイバルブーム」の様子が描かれています。

この「昭和」の描き方が徹底している。

ストーリーありきで演出上「なんとなく昭和っぽさを画面に出して〜」っていうのではなく、「あの頃の昭和の香りをアニメに写しとりたい!」という確固たる信念を感じます。

夕焼けと商店街とどこかの家からするカレーの匂いと当時のフォークソング。

スクリーンを走るオート三輪に、懐かしい昭和の電化製品たち、あの頃流行ったファッション。

万博を知らない、あの頃の日本を知らない人間でも、懐かしくて、胸が暖かくなって、でもどこかしらものがなしい、俗に言う郷愁を感じることができる、見事な描き方なんです。

クレヨンしんちゃんは子供がターゲットの子供向けアニメ映画なのに、こだわりまくって古き良き時代の描写を詰め込んでいます。

しっかり狙って、こういう世界観をクレヨンしんちゃんで描くんだ!という熱意をビンビンに感じます。

 

何がすごいって、流行してるから乗っかったんじゃないんだよね。

この映画が昭和オマージュムーブメントを牽引してるフシさえあるんです。

「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」は公開が2001年。

「三丁目の夕日(2005年)」や「20世紀少年(2008年)」という昭和オマージュ作品よりも先にこの作品が製作されてるのがすごい。

2019年の「五輪リバイバル」「万博リバイバル」だけでなく、数年後の昭和ノスタルジーリバイバルすら預言している…

 

 

ネタバレ感想:「嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」は子供の視点とオトナの視点が極端に違う映画

「嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」、オトナにとっては子供時代を懐かしむ、ひととき子供に戻れる郷愁ノスタルジックロマン名作映画ですが、これは子供にってはトラウマ映画なのではないでしょうか?

 

映画序盤でひろしとみさえはしんちゃんとひまわりのことを忘れて、オート三輪で(自主的に)連れ去られてしまいます。

 

親=保護者=無条件に自分を愛してくれる存在、守ってくれる存在

 

という子供たちの無条件の信頼を裏切っているんですよね。

日本映画の名作日本歴代興行収入第1位スタジオジブリの「千と千尋の神隠し」でも序盤で両親が豚になってしまうというシーンが描かれます。

これ、観た人はすごい衝撃的だったと思うのです。

ホラー映画とかだと、親がゾンビになっちゃった!ひえ〜!みたいなことはあるんですけど、子供映画的には親が守ってくれなくなるって、禁じ手中の禁じ手だと思うんですよ。

 

何がすごいって、「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」は、「千と千尋の神隠し」よりも先に公開されてます。

「オトナ帝国」は2001年4月21日公開、「千と千尋」は2001年7月20日公開。

「オトナ帝国」が3ヶ月はやい。

つまり「千と千尋の神隠し」にインスパイアされて設定したとかじゃないんよね。

さらに、おそろしいことにひろしとみさえ(両親)は敵と一緒に、しんちゃん率いるかすかべ防衛隊を捕まえにやってきます。

親というのは何があっても子供たちを味方してくれ助けてくれる存在として描かれるのが定石なのに、親が敵になるという恐怖(後半は正気に戻りますが)、子供たちにとってはいかばかりか。

 

ネタバレ感想:「嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」はワクワクのアクションシーン満載!もちろん子供も楽しめる映画

この作品の素晴らしいところは、オトナたちが昭和ノスタルジーを満喫するだけでなく、きちんと子供たちもワクワクさせる映画に仕上がっているところ。

子供たちだけで車を運転して、洗脳されたオトナたちとカーチェイスするシーンなどは、手に汗握るハラハラ感と笑いが詰め込まれていて、「子供たちが世界を救う」というRPGの勇者的ポジションで冒険活劇を楽しめます。

 

ネタバレ感想:「嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」ではしんちゃんがひろしを救うのだ!

「嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」では子供がえりして正気を失った父ひろしをしんちゃんが救います。

親が子供を救うというセオリーの逆をついてきます。

うおお、チャレンジャー!

設定攻めるねえ。

 

ネタバレ感想:「嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」では実験的な映像でオトナの涙腺を破壊してくるぞ

そして映画の演出として素晴らしいのが、ひろしが正気にかえるシーン。

ひろしが正気に戻る直前に、半生を音楽に乗せて一切のセリフなしで3分かけて描くのです。

子供映画で3分セリフなしってどんだけ実験的なのよ。

また、甘酸っぱくて胸がキュンキュンする、良いシーンなのです。

ここで大人の9割は泣きます(キッパリ)。

 

 

ネタバレ感想:「嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」では、ボス敵と戦わない

また、敵となる秘密結社「イエスタディ・ワンスモア」のリーダーのケンは、しんちゃんたちと戦うどころか敵対すらしていません。

三下の戦闘員たちはしんちゃんたちを捉えようと銀玉鉄砲で追いかけ回しますが、ケンはしんちゃんたちを家に招き入れ、自分のしようとしていることを伝えた後見送ります。

これも斬新。

 

ネタバレ感想:「嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」のクライマックスはしんちゃんが走るだけなのに超泣ける!

そして何よりクライマックスシーンでしんちゃんは誰とも戦いません。

階段でタワーの頂上へ駆け上がるシーンをたっぷり時間をとってしんちゃんが何度も転んでは立ち上がる姿を、1分以上ワンカットでアニメだからこそできるスピード感でもって描ききります。

大人も子供も9割は健気なしんちゃんの姿に大号泣必至の、日本映画史に残る名シーンだなと思うのです。

 

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲 ネタバレ感想:まとめ

映画「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」は、子供が観たって楽しいけど、大人にこそ観てもらいたい名作映画です。

今までの子供映画にない手法を山盛り詰め込んだ意欲作です。

泣けるシーンがてんこもりですが、「泣けるセリフで泣かしてやろう」みたいなベタな演出しません。

感情が揺さぶられて、本能的に涙がこみあげるような、サイレントシーンで、泣かそうとしてきます。

実験的だけど、実験の全てに成功してると私は思ってるよ。