今回インタビューさせていただくのは、サラリーマンをしながら、ギタリストとしても活動し、バンド活動だけに止まらず、ギターに関するブログや、YouTubeチャンネルなど、幅広く活動されているインビンシブル吉岡さん。

2018年に希少ガン(肉腫)と局所性ジストニアと診断された中でも、ギタリストとしての活動を続けられています。

普通なら病気にスポットをあてるんでしょうけど、私インビンシブル吉岡さんと世代が近くて趣味も近い音楽ファンなので、音楽のことをメインにねほりはほりしてます。

音楽がすごく好きな大人の生き様として、最高にかっこいいなと。

運命を呪ったり、誰かを責めて、自分がやらないことへの言い訳作っている人に、ぜひ読んでいただきたいインタビューです。

【このインタビューは2019年1月に掲載されたものです】

 

局所性ジストニアをきっかけに右利きなのにレフティギタリストに。インビンシブル吉岡さんインタビュー

 

 

希少ガン&局所性ジストニアのダブル闘病中の会社員ギタリスト

—自己紹介をお願いします。

 

インビンシブル吉岡:こんにちは!インビンシブル吉岡と申します。

普段はサラリーマンギタリストとしてブログ「吉岡音楽堂」を書いたりYouTubeに作品を投稿している、最近30代後半に差し掛かったおっさんです!

左右どちらの向きでもギターを弾くのが特徴です。

また、去年(2018年)は「肉腫(ガンの一種)」と「局所性ジストニア」という非常にレアな病気2つをほぼ同時期に食らい本当に死ぬかと思いましたが、なんだかんだで元気に生きています\(^o^)/

どうぞよろしくお願いします!

 

局所性ジストニアをきっかけに右利きなのにレフティギタリストに。インビンシブル吉岡さんインタビュー

 

ギターを始めたきっかけの99%は単にモテたかったから

—インビンシブル吉岡さんが音楽にはまったきっかけのバンドや、ギターをはじめたきっかけのギターヒーローなどがいたら教えてください。

 

インビンシブル吉岡:正直なところ、ギターを始めたきっかけの99%は単にモテたかったからなんですよ。

 

—わー!よく聞くやつだ〜

 

インビンシブル吉岡:ちなみにギター弾いてもモテませんでした。

 

—それもよく聞くやつ!笑


インビンシブル吉岡:それでも敢えて挙げるならば、B'zの松本孝弘さんですね。

当時私は高校一年生だったんですけど、歌番組で演奏していた「Calling」という曲のギターソロを聴いて「カッコいいなぁ」と思ったことと、同時期に友人から「バンドやろうぜ」と誘われたことが直接的なきっかけだと思います。

 

—B'zがきっかけなんですね。お好きな音楽はどんなジャンルですか?

 

インビンシブル吉岡:好きな音楽は70~90年代あたりの洋楽ハードロックと、80~90年代あたりのJ-POPです。

 

—そこらへん、バンドサウンド好きな人だと人気ですよね。私も好きだし。

 

インビンシブル吉岡:基本的には浅く広く色々聴く、典型的なニワカですね。

 

「局所性ジストニア」の診断後、右利きから、左利きにギターを持ち替えた理由

— 左利き用のギター(レフティ)をはじめたのはなぜですか?インビンシブル吉岡さんの利き手は元々どちらなのでしょうか?

 

インビンシブル吉岡:元々私は右利きなので、右利き用のギターをかれこれ20年ぐらい弾いてきました。

しかし去年、ギターの練習中に左手の動きに違和感を覚え、それから時間が経つにつれ段々と指が動かなくなっていきました。

1年ぐらい試行錯誤していたんですけども、最終的には医者から「局所性ジストニア」という病気だと診断されました。

 

—局所性ジストニアはピアニストなどの演奏家に多い病気だそうですね。

 

インビンシブル吉岡:この病気は脳神経系の疾患で、すごく乱暴にまとめるなら「身体の一部が思うように動かなくなる病気」です。

長期間のリハビリや、「定位脳手術」と呼ばれる外科手術を受ければ治る可能性はありますが、それでも治らないかもしれません。

それならば、レフティ(左利き)でギターを弾いた方が、数年先を見据えた時に「自分の弾きたいギターが弾ける可能性が高い」と思い、レフティでの練習を開始しました。

 

局所性ジストニアをきっかけに右利きなのにレフティギタリストに。インビンシブル吉岡さんインタビュー

 

—すごい発想の転換ですね。

 

インビンシブル吉岡:もちろん今までレフティで弾いたことは無いので、技術的には完全にゼロからの再スタートになりますけどね。

治る保証もない中で、今まで弾けたものが全然弾けない苦しみを抱えながらリハビリするぐらいなら、たとえふりだしに戻ろうが「上達している実感」を日々感じながらギターを弾く方が、メンタル的にもいくらかマシだと思いましたしね。

 

—それでもギターをやめるという選択肢を選ばなかったあたりが、ギタリストなんだなあと思います。うん。

将来的にはマイケルアンジェロみたいにツインネックのダブルギターを弾いたりするのでしょうか?

 

インビンシブル吉岡:現時点ではレフティで練習を始めてまだ半年ぐらいなので、まともに弾けるレベルには達していないのですが…

もしそこそこ弾けるようになった頃、右利き側でもまだ指が動くようならば、ネタとして挑戦してみたくはありますね(笑)。

 

ホワイト企業への転職をきっかけにYou Tubeのチャンネルと、ブログ「吉岡音楽堂」をはじめる

—インビンシブル吉岡さんはYouTubeチャンネルを運営されてますが、はじめられたきっかけを教えてください。

 

インビンシブル吉岡:私の前職は月あたりの残業が100時間を超えるような、割とブラックな会社だったんですよ。

で、さすがに数年前に「このままでは身も心も壊れる」と思い頑張って転職活動をして、そこそこホワイトな会社に転職することができました。

そうなると今度は時間的にも精神的にも余裕ができたので、「じゃあ久々に音楽活動を本腰入れてやるか」となりまして。

せっかく活動するのであれば、なるべく多くの人に聴いて頂きたいなと思いYou Tubeのチャンネルと、ついでにブログも始めました。

 

—誰もが知ってる名曲だったり、音楽好きがうなるアーティストだったり、動画内で取り上げられる選曲が面白いんですが、インビンシブル吉岡さんなりの選曲ポイントや、こだわりはありますか?

 

インビンシブル吉岡:カバー曲の選曲はほとんど直感なんですけど、敢えて言葉にするならば

  1. 自分自身が好きな曲
  2. ある程度有名な曲
  3. 頭の中でアレンジがある程度具体化できる

あたりかなぁ、と思います。

 

闘病しながらサラリーマンとして働き、ギタリストとして活動し、ブログ、YouTubeを運営するコツは「仕事では残業をしない」

—ガン&局所性ジストニアという2つの病気と闘いながら、サラリーマンとして働き、資格試験に挑戦し、ブログ、YouTube、さらにギタリストとしての活動も続けておられますが、病気じゃない人でも倒れそうな多忙っぷりですが、 どのようにしてスケジュールを管理されているのか気になります。

 

インビンシブル吉岡:ほとんど毎日ギターを弾いてるだけなんですけどね(笑)。

今は本当にレフティでのギター練習がメインなので、ブログやYouTubeは練習の合間を縫う感じです。

最近あまり更新できていないので、今後はもう少しバランスを考えようと思います。

確かにやりたいことは多いので、忙しいといえば忙しいですね…。

なのでスケジュール管理という観点で考えるならば、プライベートにリソースを全振りするために「仕事では残業をしない」。これに尽きます(笑)。

 

—潔い!笑

 

インビンシブル吉岡:あと資格については、私自身は正直いらないんですけど会社から受けろと言われるので、「試験直前に過去問丸暗記」「難関資格は勉強しても時間のムダなので最初から諦める」。こんな感じです(笑)。

 

—難関資格は最初から諦めるっていうのが、目からウロコです。

なるほど〜資格試験に合格できなければ勉強した時間無駄ですもんね。

 

インビンシブル吉岡:本当は「複数のタスクを効率的に同時進行させるコツ!」とか言えたらカッコ良かったんですけど、そもそも私自身が教えてほしいぐらいなので…

意識が低くてすいません(笑)。

 

「ギター弾くならとりあえずココ見とけ」と言われるぐらいのメディアを作りたい

—インビンシブル吉岡さんの今後の活動の目標を教えてください。

 

インビンシブル吉岡:私は「それなりにギター経験のある人間が、完全に初心者からやり直す」という、結構珍しい経験をしている人間だと思います。

 

—うんうん

 

インビンシブル吉岡:「弾けない状態」と「弾ける経験」が自分の中に共存しているので、ギター初心者の方・これからギターを始めてみたいという方に対して、かなり実態に即したアドバイスができるんじゃないかと思うんですよね。

どのように弾いたら上達するのか、自分の身をもって試しているので(笑)。

 

—そうか自分が師匠で生徒でもあるわけですよね。

弾けるようになったら、弾けない人がつまずく部分とか忘れちゃってるだろうし、右手で弾けていたからこそ、どうやって練習したら上達が早いかもわかるでしょうし。

 

インビンシブル吉岡:ですので今後はギター関係のブログ記事を更に充実させて、いずれは「ギター弾くならとりあえずココ見とけ」と言われるぐらいのメディアを作りたいです。

もちろんそれと並行して、実際のバンド活動やネット上での活動(YouTubeなど)を更に活発化させたいと思います!

 

—すごい良い目標ですね。

インビンシブル吉岡さんにしか書けないブログ、絶対ニーズあると思う。

 

局所性ジストニアをきっかけに右利きなのにレフティギタリストに。インビンシブル吉岡さんインタビュー

 

インビンシブル吉岡自選ブログ記事&動画4選

—ブログ「吉岡音楽堂」やインビンシブル吉岡さんのYouTubeチャンネルから、オススメ記事や動画を教えてください。

 

【初心者】初ライブの恥ずかしい思い出を語るので聞いてくれ【バンドやろうぜ】

インビンシブル吉岡:私が人生で初めてライブをした時の、思い出という名のトラウマを赤裸々に書いた記事です。

 

 

バンドを組んでライブすることの楽しさを伝えるつもりが、単なる恥晒しになってしまっている気がしますね。

「こいつらアホやな」と思って笑っていただければ幸いです。

 

【大人の初音ミク】宙船 / TOKIO【ロック風カバー】

インビンシブル吉岡:一番直近にアップした曲です。TOKIOの名曲「宙船」をロックアレンジでカバーさせて頂きました。

 

www.youtube.com

 

ボーカロイドの初音ミクに歌ってもらっているので好き嫌いはあるかもしれませんが、
なるべく人間ぽくなるように調整したので、ボカロが苦手な方でもまだ聴きやすいのではないかと思います。

ぜひとも聴いてください\(^o^)/

 

about インビンシブル吉岡

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