「断捨離」の商標登録者はやましたひでこさん。実は考案者は沖正弘だった!「断捨離」は彼女の造語でもなく、「断捨離」の提唱者でも考案者でもない!?
「断捨離提唱者」を自称し、「断捨離」で商標登録を持つやましたひでこさん。
誰もが「断捨離」という言葉はやましたひでこさん考案した言葉(造語)であるのだと思っていたのではないでしょうか?
実はこの言葉の考案者はやましたひでこさんじゃないみたいみたいなんだニャ!
どうやら「断捨離」は、総合ヨガの創始者「沖正弘」の造語で、1976にはすでに書籍内で提唱されていたらしいんだよ。
じゃあ、提唱者でもないんじゃないデスか?
ということで、当記事では「断捨離」の本当の提唱者は誰かについて詳しく紹介されている記事や、掲示板5ちゃんねるの書き込みを紹介します。
- 「断捨離」の商標登録者はやましたひでこさん。実は考案者は沖正弘だった!「断捨離」は彼女の造語でもなく、「断捨離」の提唱者でも考案者でもない!?
- 「断捨離」とは?
- やましたひでこは「断捨離」の商標権の「禁止権」で言葉狩り?
「断捨離」とは?
「断捨離」について、朝日新聞社発行の現代用語辞典 知恵蔵にはこんな風に紹介されているニャ。
モノへの執着を捨て不要なモノを減らすことにより、生活の質の向上・心の平穏・運気向上などを得ようとする考え方のこと。2009年刊行の『新・片づけ術「断捨離」』(やましたひでこ著、マガジンハウス)により提案された。断捨離はヨガの「断行・捨行・離行」から生まれた言葉で、「断」は入ってくる要らないモノを断つこと、「捨」は家にあるガラクタを捨てること、「離」はモノへの執着から離れることを表す。本書の刊行時から注目を浴び、16年4月時点で、やましたの著書は累計300万部を突破し、断捨離の公式メールマガジン登録者は8万2000人になっている。なお「断捨離」は、やましたひでこの登録商標となっている。(コトバンク 知恵蔵miniより)
「断捨離」の真実:提唱者という言葉のあいまいさが事実誤認を引き起こす
これを読むかぎり、ヨガの「断行・捨行・離行」をもじって、やましたひでこさんが作ったように感じるデスけど。
でも、どこにもやましたひでこの造語とも書いてないんだよね。誤認しやすいような書き方をしてあるだけで。
やましたひでこさんのホームページには断捨離はこのように記載されています。
学生時代に出逢ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常の「片づけ」に落とし込み、誰もが実践可能な自己探訪メソッドを構築。断捨離は、心の新陳代謝を促す、発想の転換法でもある。
やっぱりこれを読んでも、ヨガの「断行・捨行・離行」をもじって、やましたひでこさんが作ったように感じるデスけど。
そうだよね。でも、どこにもやましたひでこさんが「断捨離」という言葉を考えましたとは書いてないよ。
誰もがこの文章を読み、やましたひでこさんがヨガの「断行・捨行・離行」という言葉からインスパイアされて「断捨離」という言葉を作り、自分なりの掃除のノウハウに「断捨離」と名付けたと感じるのではないでしょうか?
みんなもそう思ってるみたいだニャー。
ほら、みんな「断捨離」はやましたひでこさんの造語だってツイートしてるニャよ。
あと、本を読んだことがあったので
— mio@SimpleLab. (@simplelab310) 2019年6月9日
断捨離という言葉がどのような意味で使われたか理解していたので、
なんかこの造語の作者の意図とは違った広まり方をしてるなぁ
とも思っていた
ってマジメか‼︎‼︎
(-ェ-)。o(とかいって自分もどこかで使ってたらどうしよ)
断捨離がもたらすここへの影響
— ぼびツイ@心理学 (@bobby_tubuyaki) 2019年6月7日
~ブログを書きました~
断捨離とは、ヨガの考えを基に『やましたひでこ』さんがつくった造語だそうです。
断行:入ってくるモノを断つ
捨行:不要なモノを捨てる
離行:モノの執着から離れるhttps://t.co/uZbpCwVz6c
ほへー、『断捨離』ってわりと最近の造語だったのかー。で、その考案者が商標登録してるから、その保護される範囲では使えない、と。
— ちーけー (@spr_tk) 2019年6月7日
まあ、ことばを作ったひとが権利を主張するのは当然ですわなー。
「断捨離」という言葉が商標登録されているのを(お片づけクラスタの中でさえ)あまり知られていないことに驚いてる。
— なめこ@汚部屋片づけ中 (@tidyup08) 2019年6月6日
「言葉に執着している」という意見もあるみたいだけど、一般名詞ではなくやましたひでこさんが作った造語であるのは確かだし、それをビジネスにしているのだから当然だと私は思う。
そもそも「断捨離」は商標登録した人の造語なのかな?
— ran.K@私の毎日の楽しみ方 (@ran_cosme) 2019年6月5日
そうでなければ
「単語を商標登録した人以外は営利目的では使えない」
という事態が増えてくるんですね
日本語を勉強する時にまた一つ課題が増えましたw
『断捨離』は、やましたひでこさんが造った造語で、商標登録されてるから、営利が生じるYouTubeやブログ等する人は、使うんじゃないよという認識で、よろしかったでしょうか?www
— yasumin (@yasumin27) 2019年6月5日
断捨離はやましたひでこさんの造語でしょう。
— そらプロボットmaximum (@sora_propos_bot) 2019年5月25日
#親父熱愛
私もそう思ってたんだけど、5ちゃんねるの書き込みをみたらこんなことが書いてあって…
「断捨離」の真実:ひた隠しにされる「断捨離」を造語し思想を広めた考案者「沖正弘」
5ちゃんねる「やましたひでこさんの【断捨離】∞1」の書き込みがこちら。
ヨガ用語だよw
正確に言えば沖正弘の造語
師匠の造語をパクって商標登録
師匠の顔に泥を塗る愚行
師匠の遺族に訴えられればいいのに
※引用のため、スクリーンショットを掲載しています。
さらに調べたところ、断捨離という言葉を考案したのは「沖正弘」という裏付けが記載された、詳しい記事を見つけることができました。
すでに1976年の書籍には「断捨離」という言葉が記載されていたようです。
1.「断捨離」は、やましたひでこさんの造語ではありません。
2.「断捨離」は、沖正弘(1921-1985)の言葉です。沖の著書『ヨガ総合健康法(上)』(1976)『ヨガ総合健康法(中)』(1977)で「断捨離」が使われているのが確認できました。
3.一方、特許情報プラットフォームでの検索結果によると、やましたさんが最初に「断捨離」を商標として出願したのは2003年のことです。ですからやましたさんは「断捨離」の考案者でもありません。(出典:https://www.poc39.com/archives/5606)
えええ!やましたひでこさんは、総合ヨガの創始者「沖正弘」の造語であるヨガの「断捨離」という言葉に、沖正弘さん1985年に亡くなった後に勝手に片付けの方法論をくっつけて、商標登録してたってことかニャ?
そんなことしていいんデスか?
さあ、法律のことはよくわからないけど…。
みんなこれを知ったらどう思うんだろうね…。
やましたひでこさんは「断捨離」の提唱者っていう言葉をホームページでアピールてるけど、どうして考案者の名前をいっさい掲載してないんだろうニャー。
大学在学中に入門したヨガ道場で心の執着を手放す行法哲学「断行・捨行・離行」に出会う。その後、この行法を日常に落とし込み片付け術として応用提唱する。
提唱者って、あいまいで良い言葉だニャー。
この記事は、だからどうしろということではなく、「断捨離」という言葉はやましたひでこさんがヨガの「断行・捨行・離行」にインスパイアされて自分で作った言葉ではなく、考案者でもないということを広く知ってもらえればと思い書いています。
「断捨離」に対する間違った認識が広まっていることを悲しんでいるやましたひでこさん。
きっと、世間が「断捨離」をやましたひでこさんの造語であるという、事実の誤認を憂いておられることでしょう。
どうか一人でも多くの方の、「断捨離」という言葉の創始者はやましたひでこさんだという誤った思い込みが解消されますように。
「断捨離」という造語を作ったのは、総合ヨガの創始者「沖正弘」であるということを知ってもらえますように。
>参考リンク :師・沖正弘の言葉「断捨離」を商標登録してビジネスに勤しむやましたひでこさんへの誤解を正します【2019年版】
>参考リンク :【ネタバレ】断捨離を考案したのは誰だ問題 - モエルライフ。
やましたひでこは「断捨離」の商標権の「禁止権」で言葉狩り?
やましたひでこさんが「断捨離」の商標登録をしているということにスポットライトが当たったのは2019年5月。
「断捨離」の商標権をもつ、やましたひでこさんが、人気テレビ番組「ナカイの窓」の1コーナー「断捨離の窓」へクレームを入れたことで番組が終了したのではないかという噂が流れました。
そして2019年6月。
商標権の拒否権を行使し、1万人のチャンネル登録者を持つ人気ユーチューバーMinimalist Takeruさんからこんなツイートが。
【拡散希望】営利目的で「断捨離」の三文字を表示・使用する行為は、「商標権の侵害」及び「不正競争防止法違反」となります。ブログやYouTubeで発信活動している方は、注意して下さい。立派な犯罪行為です。私も、過去にアップロードした動画で該当する動画は全て削除致しました。#断捨離 #商標権
— Minimalist Takeru (@Takechan4807) June 3, 2019
僕が弁護士から求められた対応は、下記の3点です。
— Minimalist Takeru (@Takechan4807) June 3, 2019
・動画タイトルに「断捨離」という表示を用いた,又は動画内容に「断捨離」を用いた動画全てを削除すること。
・動画に付されたハッシュタグ「#断捨離」全てを削除すること。
・今後通知人に無断で「断捨離」という表示を用いた活動を行わないこと。
YouTubeはダメだけど、ブログは大丈夫ニャか?
調べていくと2019年3月25日に、「やましたひでこ断捨離塾」「断捨離」に関するコンテンツを取り扱っている株式会社経営科学出版のホームページ内に、登録商標「断捨離」の使用についての記載を発見しました。
また、「断捨離」の考え方が広く浸透したことにより、今日では、自己の「断捨離」体験や「断捨離」にまつわるエピソードを個人ブログ等で発信される方も多くいらっしゃいます。もちろん、弊社はこのような個人的な断捨離体験の発信を禁止するものではありません。
このような記載があったにも関わらず、人気ブロガーのayakoさんにもブログ内全ての「断捨離」の文字の削除と、今後「断捨離」という文字を許可なくいっさい使用してはいけないと弁護士を通して連絡があったことが判明。
▼最近、衝撃だったことです!!
— ayako@シンプルライフ&イラスト日記 (@ayakoteramoto) June 7, 2019
「断捨離」という言葉は、商標登録されている言葉で、YouTube、ブログなどにも使えないそうです!!
書籍や大手メディアだけでなく、個人のブログにも使ってはいけないという通知がきました。
ブログから別の言葉に置き換える作業をして、ほぼ完了しました🍎
ayakoさんは個人ブロガーニャ。
雑誌にも掲載されるような、人気ブロガーさんだったからダメだったってことデスかね?
個人ブログなら発信OKって書いておいて、そのあと人気が出てきたら記事全部消せとか、言ってることむちゃくちゃじゃない?
▼詳しくはこちらの記事に書いてます▼
私はやましたひでこさんが商標権を行使して「断捨離」という言葉の使用を禁じたという行為を、言葉狩りだと感じています。
▼それについての考えはこちらにまとめています▼
▼「断捨離」という言葉を使いたいかアンケートをとりました▼
722人にご回答いただき、60%近くの人が今後「断捨離」という言葉を使わないと答えています。
私は法律のことはよくわかりません。
商標権は大切。
法律を違反したいと思っている訳ではありません。
ただ、日本中に溢れる「断捨離」という言葉のいっさいの使用を禁止するということを望むやましたひでこさんに嫌悪を覚えました。
商標権さえ持っていれば、やましたひでこさんが使うなと言えば、日本中のユーチューバーやブロガーから「断捨離」という言葉を自由に取り上げることができるものなのでしょうか?
商標権の及ぶ範囲がどこまでなのか、私は知りたいと考えています。
合わせて読みたい断捨離関連記事
私の書いた断捨離関連記事です。
ミニマリストなので、断捨離(処分をともなう大掃除としての普通名詞として使用)大好き。笑