映画「HiGH&LOW THE WORST(ハイロー ザ ワースト)」、通称「ザワ」を観てきました。
あのね、最高だった。
ハイローシリーズのキャッチコピー「全員主役」は健在っ!!
相変わらず登場キャラクターはのきなみ魅力的。
おなじみのキャラクターも、ニューフェイスもみんなチャーミングでした。
期待してたアクションは予想をはるかに上回る、邦画とは思えないクオリティだった。
期待してなかった脚本までもが面白かった(ハイローシリーズとは思えないほど完成度の高い脚本)。
ハイローシリーズならではの美術による世界観の作り込みもきちんとしていて、映像も相変わらずスタイリッシュでリッチでした。
こんなにクオリティが高くて素敵な作品をEXILEのファンや一部のヲタ女子たちに独占させるのはもったいない。
日本中にハイローの魅力を知ってもらうために、ネットの片隅から布教させていただきますっ!
- 映画「HiGH&LOW THE WORST(ハイロー ザ ワースト)」が面白すぎた!美しい映像と最高峰のアクションに脱帽
- 映画HiGH&LOW THE WORSTのここが最高だったベスト5
- まとめ:映画HiGH&LOW THE WORSTが面白い|大満足の感想レビュー
映画「HiGH&LOW THE WORST(ハイロー ザ ワースト)」が面白すぎた!美しい映像と最高峰のアクションに脱帽
私はEXILE一族に詳しくない、40代の地味なおばちゃんです。
1年くらい前からハイロー沼にはまり、huluで何度も繰り返して作品を観ています。
好きな映画は「シェルブールの雨傘」みたいなミュージカル系とか、「かもめ食堂」みたいなおしゃれなやつが好きな、エセおしゃれサブカルおばはんです。
そんな私がなぜヤンキーケンカ映画のハイローにはまったのか!?
それはハイローが、音楽がカッコよくて、映像がめちゃくちゃおしゃれだから。
ヤンキーケンカ映画と思うことなかれ!
ハイローは、娯楽超大作でありながら、おしゃれサブカル映画でもあるのです(キッパリ)。
とのかく映像が最高にスタイリッシュ。
「クローズZERO」や「青い春」もそこそこおしゃれなヤンキーケンカ映画だったのですが、ハイローは群を抜いてますね。
日本映画とは思えない世界観の作り込みは何度見てもうっとり。
EXILE一族や戦隊モノ出身者を中心に揃えた若手キャストの鬼の運動神経が繰り出すアクションは、邦画の最高峰です。
最初は脚本は薄っぺらで穴だらけじゃんと鼻で笑ってたのですが、あまりにも魅力的なキャラクターが大量に投入されるため(100人以上メインキャストがいる)、途中からそんな薄っぺらい脚本ですら号泣できるくらい入り込むファンになってしまいました。
HiGH&LOWシリーズを簡単に説明します
ハイローはざっくり言うと、友情、家族、街の人たちを守るために戦うヤンキーたちの物語です。
最初は敵対していたチーム同士が喧嘩をしてわかりあい、強大な敵に共に挑む。
ばっくりいうとドラゴンボールみたいなもん。
飲茶(すぐ死ぬ)も、ピッコロも、ベジータも最初は敵だったけど戦ったら味方になる的なやつですね。
映画HiGH&LOW THE WORSTを簡単に説明します
映画「HiGH&LOW THE WORST」はハイローシリーズのスピンオフ作品です。
ハイローの悟空であるコブラが所属する団体として「山王連合会」という商店街の兄ちゃん達がいるのですが、ピッコロ的な団体として「鬼邪高校」という高校があるのです。
映画「HiGH&LOW THE WORST」はこの「鬼邪高校」とヤンキー漫画の金字塔である「WORST」という作品のベジータ的な団体「鳳仙学園」がクロスオーバーするという、夢の共演が実現した作品なのです。
映画「HiGH&LOW THE WORST」は、ハイローとクローズの両作品の主役級が戦う「悟空VSフリーザ」じゃなくて、人気脇役「ベジータVSピッコロ」で映画1本作ってるところがすごい。
しかもスピンオフとは思えない、スケール!
既存ファン相手なら低予算でちゃちゃっと作ってもある程度の興行収入を得られるのに、ガチで挑んできてます。
つまりは、スピンオフものとは思えないほどの予算をぶっこんでるぅ〜〜。
ハイローシリーズはどれもLDHのHIROの心意気に脱帽する、邦画のスケールをはるかに逸脱したすばらしい作品なんですが、「ザワ」も相変わらず、いや今まで以上にすごい仕上がりでした。
映画HiGH&LOW THE WORSTのここが最高だったベスト5
映画「HiGH&LOW THE WORST」上映前に、この映画までの前日譚としてのドラマ「HiGH&LOW THE WORST EPISODE.O.」というものが深夜に放映されてたんですけど、これがね、アクションシーンがろくになくて、たいした事件もおこらないんですよ。
ハイローシリーズの本編と、スピンオフのつじつまあわせみたいな説明と、登場人物紹介に終始する期待外れな内容だったんです。
だから映画「HiGH&LOW THE WORST」は、はっきり言って脚本には期待してなかった。
「せめてかっこいいアクション見せてくれよ」みたいな気持ちで行きました。
そしたらね、最高だったんだよ〜〜。
ランキング形式で最高ポイントを発表っ!
最高だったとこ第5位:ハイローのくせに脚本がちゃんとしている
スピンオフだし、人気マンガとのコラボだし、設定に無理があるんじゃね?
脚本には期待できねえな…と内心思ってたのですが、めちゃくちゃちゃんとしていました。
今までの脚本の中で一番きれいにまとまっていた気がします。
ハイローシリーズのくせに、伏線がしっかりひけていて、きちんと回収してるんですよ。
ハイローのメインコンテンツはヤクザの九龍グループや、マフィア、国家(大臣)との抗争を描いていますが、今作は「鬼邪高校」と「鳳仙学園」という2つの不良高校のケンカバトルが主軸になるので、物語の舞台の規模は小さくなるけど、その分キャラクター描写が濃いから文句なし。
主軸となる高校同士の抗争と、両高校の裏でドラッグを売りさばく悪の組織牙斗螺(キドラ)、今作の主人公の花岡楓士雄の幼なじみとの友情、鬼邪高校定時制の番長村山の成長など、いくつもの点をしっかりと線でつなぎ、最終的にひとつの大きな物語に仕上げています。
若干散漫な部分もあるものの、大量の登場人物をきちんとそれぞれに魅力的なエピソードを添えて活躍させていて、めちゃくちゃよくできてるなと関心しました。
最高だったとこ第4位:映画で初出のキャラクターオロチ兄弟のアクションのダイナミックさ
今作の主人公の花岡楓士雄の幼なじみとして、オロチ兄弟というキャラクターが登場します。
この2人がめちゃくちゃイイ!
邦画ってなんだかんだで少女趣味なんですよ。
ヤンキーケンカ映画って、メインのキャラクターあまりマッチョすぎる人たち出てこないんですよね。
細い美少年俳優がメインを演じることがほとんどなんです。
このオロチ兄弟、ガタイが良くて本物のヤンキー感が出ていて味わい深い。
アクションシーンもガタイが良いと迫力がある。
彼らの重さのあるアクションのダイナミックさときたら。
重いパンチに、重い飛び蹴り、手足が長くて細い俳優ではこの迫力は出ない。
オロチ兄弟の見せ場を集めたトレーラーがこちら。
大きなスクリーンで暴れるオロチ兄弟の迫力すごかったですよ。
最高だったとこ第3位:相変わらずのスタイリッシュな映像
私にとってのハイローシリーズの魅力の重要な要素。
それはスタイリッシュな映像。
ハイローシリーズはEXILE一族のMVを手がける久保茂昭が監督をしているので、映像がMV的に仕上がっていて、それがとてつもなく魅力的なのです。
ハイローの映像の魅力は、ワンカット長回しや、早送りとスローモーションを多様した映像など、とにかく目で見て楽しく、美しい映像がめじろ押し。
鬼邪高校の廊下でのシーンひとつをとっても背景のぼかしから、光源の位置から、黄色っぽいライトから、何から何までちゃんとこだわって撮ってるのが伝わります。
ヤンキーケンカ映画は、低予算でロケハンとかもすごい雑で、背景とか何でもいいからとりあえず人がいない場所に役者連れてきて撮ってるみたいな作品もまあまあ多いので、ここまで時間もお金も手間も暇もかかったヤンキーケンカ映画っていうものが完成したことに感動を覚えます。
そして衣装もかっこいい。
同じ高校生のヤンキー喧嘩映画である「クローズZERO」も学ランをかなりおしゃれに仕上げてましたが、ハイローはそれ以上です。
制服の着こなしがドカンズボン履いててもおしゃれ。
短ラン着ててもおしゃれ。
ガテン系ヤンキー設定のオロチ兄弟の衣装は、毛皮のコートにニッカボッカに金のネックレスというどう考えてもダサい組み合わせなのに、おしゃれ。
絶妙にバランス考えて衣装仕上げてるなと関心します。
美術も最高にかっこいい。
最終決戦の場所は廃屋になった団地。
どう転んでもカッコよくないはずの建物なのに、どうにかカッコよく仕上げてきていて、おお、さすがハイローやと関心しきり。
団地のドアを開けたら、んなわけあるかい!とツッコミをいれたくなるおしゃれな廃墟風のアジトになってたりとか、苦心したろうなぁとしみじみしちゃいましたよ。
映画の予告編映像がこちら。
EXILEの映画なんてダサい、ヤンキーケンカ映画なんてダサいと偏見を持って観てませんか?
改めてチェックしてみてください。
映像がめちゃくちゃスタイリッシュだから。
カット割りも最高に素敵、衣装も素敵、美術も素敵。
もうね、映像にスキがない。
1秒たりとも適当にカメラまわして、カットを埋めてない。
きちんと細部にまでこだわって作ってる手を抜いてない作品だと思います。
最高だったとこ第2位:邦画最高峰、鬼神のごときアクションシーン目白押し
ハイローの魅力は何といってもスタイリッシュなアクション。
先だって軽く触れましたが、ハイローのメインキャストは運動神経良い人が中心に選出されています。
- EXILE一族
- 戦隊モノヒーロー出身俳優
が、ワイヤーアクションで飛び蹴りを出しまくります。
エキストラの数もはんぱねえ。
他のヤンキーケンカアクションとの違いは、予算の潤沢さ。
河原での抗争シーンはパッと見た感じ500人くらいは戦います。
大人数が全力で走るシーンをワンカット長回し。
河原の大乱闘のシーン見るだけでも映画館行った価値ありと思わせる迫力がありました。
メインキャストのケンカシーンも、彼らだけではなく奥でスタントたちがケンカを繰り広げています。
映像の奥行きと迫力。
そして、ケンカアクションも殴り合いばかりにならないように、さまざまな工夫があり、あらまあ!野次馬を使ってケンカするのね!はしご使うの?あら投石するの?飽きないしかけで楽しませてくれました。
アクションシーンのカメラワークも秀逸で、初めてマトリックスを観たときのような衝撃を何度も味わえます(カメラマンをワイヤーでつるして撮影したりしてるらしい)。
最高だったとこ第1位:永遠の二番手の美学!轟の眼帯に萌え、轟の投石に萌え、萌え殺す気かこのやろー!
私はがぜん村山派だったのですが、轟がやばかった。
今作でも最高に村山はチャーミングだったし、主人公の楓士雄もとても魅力的でしたが、私のハートは轟に奪われたっ!
轟はハイローシリーズのセカンドシーズンから登場したキャラクターで、番長になりたくて鬼邪高校に転校してきたものの、番長の村山に負けてしまう。
今作でも序盤で村山に再びタイマンを挑むも、けっこうボコられて負けてしまう。
転校生である花岡楓士雄が戦わずしてどんどんグループを吸収合併していく中、轟には人徳がなくて子分は全然増えないっていう…。
▼轟ファンみーっけ▼
\絶賛コメント続々/
— HiGH&LOW OFFICIAL (@HiGH_LOW_PR) October 7, 2019
映画『HiGH&LOW THE WORST』を観た各界の著名人からコメントが到着✨
「どうしよう、おじさんもう轟くんしか見えないよ。」(ガイガン山崎さん/映画ライター)
各コメント詳細👇https://t.co/H2jYQygSeq#ハイロー VS #クローズ #WORST#鬼邪高 VS #鳳仙 pic.twitter.com/l2WR1Oyk05
踏んだり蹴ったりでカッコ悪いはずの轟なんですけどね、凛としていて美学を感じさせるんですよね。
制服を着崩したヤンキーの中で、学ランにカッターシャツにローファーっていう着崩さない着こなしもたまりません。
村山とのタイマンで目を怪我して映画の中盤までずっと眼帯つけてるっていう、女子の萌えを狙ってきたかと思いきや、おもむろに敵に石を投げて倒したりと、見どころたっぷり、萌えどころたっぷりです。
まとめ:映画HiGH&LOW THE WORSTが面白い|大満足の感想レビュー
ハイローシリーズを観たことがない人でも単発で観てもわかる脚本になっているので、ぜひ騙されたと思って観て欲しい。
どこにも予算をケチっているところがないのです。
LDHの潤沢な財力で作り上げた日本の最高峰の映画だと思います。
だんない(旦那)はこんなに美学のある素晴らしい合戦シーンは黒澤明以来ではないかと感動していました。
日本が誇るアクション映画、日本が誇る芸術映画、でありながらも誰が観てもわかりやすい単純な人情もののヤンキーケンカ映画の定番脚本の娯楽作品。
それがハイローシリーズであり、映画「HiGH&LOW THE WORST」、通称「ザワ」はハイローのスピンオフでありながら、メインストーリーに勝るとも劣らない面白い映画に仕上がっています。
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