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美しすぎる絵本、泉鏡花作・中川学絵「絵本 化鳥」の魅力を7つあげてみた

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この美しさを手にとって、眺めて欲しい。

1897年に発表された泉鏡花の小説「化鳥」を、2012年に日本を代表するイラストレーター中川学が、絵本に仕上げました。

デジタルの浮世絵と呼んでも良いような、美麗な世界に浸れる一冊です。

 

 

「絵本 化鳥(けちょう)」 ぶん 泉鏡花 ゑ 中川学

作家の五木寛之さんが、「呆れるぐらいに素晴らしい」と褒め称えたという、この絵本。

私は泉鏡花とか名前しか知らなかったんですけど、そんな私ですら「呆れるぐらいに素晴らしい」と褒め称えたいと思いました。

 

この本のあらすじ

 

「はねのはえたうつくしい人はどこにいるの?」少年のかたりで綴られた幻視の世界―文豪と気鋭の画家が繰りひろげる妖しくも美しい未知なる絵物語。(本の帯より引用)

 

主人公の少年「廉(れん)」は母親と橋のたもとにある家に住み、橋の通行料をもらって暮らしています。

廉は日々、雨具を着込んだ人をイノシシに、釣り人をキノコに、少女をスズメに、青年をメジロ、お嬢さんをカナリヤに見立て、橋を渡る紳士をあんこう博士と名付けるなど、現実をベースに夢想を巡らせるのでした。

ある日川に落ちた廉は、羽の生えた女性に助けられ、その女性は母親に似ていたのです。

 

【素晴らしさその1.】表紙が美しい

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表紙は真っ白な表紙に銀箔で文字が押されています。

帯も表紙を邪魔しないようにトレーシングペーパーのような用紙に、にぶい銀色で文字を印刷しています。

表紙や帯って、本屋さんで目立つようにカラフルなものが多いのです。

表紙が白なら帯で主張したくなるのが世の常なのに、意地でも表紙の美を壊さない帯なんです。

すごくない?

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表紙を至近距離で撮影したのがこちら。

なんと翼がエンボスで描かれているのです。

しびれるぅ!!

 

【素晴らしさその2.】キャラクターの魅力

f:id:jikobukken:20180610203535j:plainネットを徘徊しても良さそうなデータがなく、私が絵本を写メしたものです。

いいのかなぁと不安に思いつつ、どうしても知らしめたいので掲載しちゃう。

作中に登場する、廉が夢想する人が化けたキャラクターたちが、どれもこれも不気味でかわいらしく愛嬌があってチャーミング。

中川学のキャラクターデザイナーとしてのセンスに脱帽です。

 

【素晴らしさその3.】「Adobe Illustrator」で描かれたデジタルならではの味わい

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中川学さんの作品は「和ポップ」などと形容され、全て「Adobe Illustrator」で製作されています。

グラデーションなどを使わない切り絵のような独特な風合いと、日本人らしいわびさびを感じさせる配色の調和が素晴らしいです。

 

【素晴らしさその4.】横長の紙面を生かすパノラマ感のあるダイナミックな構図

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この本は全てのページが見開きで構成されています。

もとから横長の紙面なのにそれを見開きで構成することによって、パノラマ写真のような縦横比になっています。

遠近感を感じさせる構図や、躍動感あふれる大胆なレイアウトを堪能できます。

 

【素晴らしさその5.】中川学さんの泉鏡花作品に対する愛情の深さ

「絵本 化鳥」は、鏡花生誕100年の年に制定した泉鏡花文学賞が、2012年(平成24)に第40回の節目を迎え、その記念プロジェクトとして企画・制作された書籍です。

もともと中川学さんは泉鏡花ファンで、「化鳥」以外でも多数の泉鏡花作品をモチーフに作品を描いてこられました。

ファンだからこその造詣の深さがあり、泉鏡花ファンも納得するような作品を世に送り出すことができたんだろうなあと思います。

 

【素晴らしさその6.】ストーリーが良い

特に派手な物語ではなく、家の中で母親と息子が人を動物に見立てて会話を繰り広げた後に、息子が川に落ちた思い出話をするという内容なのですが、脳内インスピレーションビシバシのイマジネーションがかきたてられるんですよね。

現実と異界を行ったり来たりする話なのですが、どこが現実でどこが異界なのかの境界があいまいで、読んでいると絵本世界を漂っているような感覚に陥ります。

若干のホラー風味を含んだちょっと怖くて、なんだか不思議だけどとても美しい世界観です。

 

【素晴らしさその7.】母親が超美人

中川学さんは美人画が絶品なんですよね。

化鳥の母親もしかり。

実は作中で母親は鼻から下しか描かれないのに、絶世の美女なんです。

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おまけ

泉鏡花記念館の「絵本 化鳥」の特設サイトがありました〜

www.kanazawa-museum.jp

 

本の詳細が気になったらこちらをチェック

レビューを読むと、書いてる人みんな「化鳥」の世界観に浸りきって、詩人みたいなこと書いてるところが愛しいです。

絵本 化鳥

絵本 化鳥

 

 

こちらの本もオススメ

柳田国男の遠野物語を、京極夏彦が新たに書き起こした絵本。

中川学さん得意の美人画も堪能できて、すいこまれるような恐ろしさや魅力がつまった森の描写も絶品です。

 

やまびと (えほん遠野物語)

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