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2023年の夏に、築50年25平米、6畳1Kのマンションを購入しました。
あきらかに1人暮らしサイズのマンションに、夫婦2人で住む予定です。
来年の引っ越しに向けて、どんなふうにリフォームするか考え中です。

新築マンションで同じ平米数で6畳1Kの物件の内覧会をしていたので、どんなもんかと見てきたのですが、とにかく住みにくそうで反面教師になったので写真と一緒に紹介します。

東京都心部の秘密基地みたいな1ルームで、60代夫と小さく暮らしています。節約・断捨離・インテリアなど、おうちのことを綴ります。2023年夏、新居のローコストリフォームはじめました。X(Twitter)YouTube

条件を優先して住みやすさを後回しにした物件

最新の物件なので、狭くても住みやすい工夫に溢れているのだろうと勝手に思い込んでいたのですが、内覧した感想は「住みやすさよりも条件を優先した、住む人のことを考えていない物件」でした。

条件面では
「居室とキッチンが別」
「2口コンロ」
「バス、トイレ別」
「独立洗面台」
「室内洗濯機置き場」
「ウォークインクローゼット」
「カメラ付きインターホン」
「24時間ゴミ捨てOK」
WEBの賃貸情報の条件全てにチェックが入る物件になっていますが、間取りがこちら。

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どこに家具置くん?
っていうか、どこに住むん?
っていう、通路だらけで生活空間があまりない間取りでした。

玄関入ってすぐに、迫り出す冷蔵庫……う〜んツライ!

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まずは玄関。

玄関入ってすぐの場所に冷蔵庫を格納するスペースがあるのですが、奥行きが浅く、通路に冷蔵庫が迫り出します。

間取り図ではキッチンの奥行きと冷蔵庫の奥行きを同じように書いていますが(点線のRが冷蔵庫の予想配置図)、実際はキッチンの奥行きは55センチで、冷蔵庫はファンタイプだと奥行き65センチぐらいある、大きめサイズだと70センチぐらいあるので、冷蔵庫はさらに迫り出します。

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こんな感じ(奥行き65センチだとこれぐらい飛び出すと予想)。
つまりは、玄関開けたら冷蔵庫のよこっつらが飛び出しているってワケです。

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この写真で見ると、玄関はそこまで狭くない印象ですが、左側の靴箱の奥にしか冷蔵庫が設置できないため、たたきの左側半分が冷蔵庫で埋め尽くされます。

奥に見えているキッチンの奥行きプラス10センチの冷蔵庫を設置すると考えてみてください。
冷蔵庫の隙間をくぐりぬけて家に入る。おしゃれさのカケラもない間取りです。

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キッチンは、150センチ〜160センチぐらいの幅でした。
流し台の幅が80センチ(写真では流し台の右半分は蓋をしてある)、コンロの幅が60センチほど。
流し台とコンロの隙間は15センチぐらいしかありません。

せっかくの2口コンロがあっても、調理スペースがほとんどない。
なんとも暮らしにくそうです。

キッチンの通路幅は1メートルもなく(多分80センチぐらい)、人が1人立ったら後ろに何もおけないため、調理補助のキッチンカウンターなどを置くのも難しそうです。

ウォークインクローゼットをつけたら居室の半分が廊下になった

そして居室部分。

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6畳あるはずなのですが、1.5畳分ぐらいが(その部分赤でマークしました)、キッチン、ウォークインクローゼット、サニタリーのドアが干渉するポイントとなっていて、ただの通路としてしか使えません。

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この写真はキッチン側から撮影した6畳の居室です。

なんと、窓の右側に柱が迫り出しているため、ベッドが窓の前に置けません。
ベッドを置くとしたら柱の手前に置くか、ウォークインクローゼットの側面に短辺をつけて配置する形になります。

もうそうなると、残った空間は生活するためのスペースというよりは、ただの通路です。

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「ベッドはきびしいから、布団を敷いて暮らそうかね」と思っても、押し入れがウォークインクローゼットとは名ばかりの、半端な空間となっており、洋服もたいしてかけられないし、幅も奥行きもギリギリ1メートルなさそうなので、布団がどうも入らなさそうなのです。

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もうこうなると、三つ折りマットレスを壁付で出しっぱなしにする暮らし方しか思いつかない……。
肝心の居室部分は、とにかく狭い、住みづらいという印象を受けました。

謎に拾い風呂とサニタリースペース

そしてなぜか、生活スペースがこんなに狭いのに、サニタリースペースはやたら広い。
というか、廊下がこれまた1.5畳分ぐらいある。

「バス・トイレ別」「独立洗面台」という条件を満たすためにレイアウトに無駄が生まれ、住みやすさが犠牲になった感じ。

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お風呂の規格が110センチ160センチなので、だいたいのサイズ感を想像しながら見てください。

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シャワーとかユニットバスにしたら、暮らしやすい間取りになったろうなぁ…。

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暮らすスペースをつぶしてまで、こんな立派な独立洗面台を設置する必要あったかねぇ。

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水回りが多少不便でも住みやすさを優先させた家づくりがしたい

通路にしか使えないスペースが多く、暮らしにくそうだなというのが私の感想でした。
じゃあ、私ならどうするってちょっと考えてみた。
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実際はパイプスペースの配置などおあり、水回りの位置がかえられなかったりするかもしれませんが、お風呂をシャワールームにして、洗面台をコンパクトにすると、それなりの感じになるよね。

1日30分しか使わないお風呂にこだわって、廊下みたいな家に住みたくはないなぁ。

レイアウトは違うけれど同じ広さの家なので、かなり参考になりました。
行ってよかったです。

最後に比較するとこんな感じだよ〜って、実際の間取り図と私の妄想間取り図を並べて終わります。

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【いいわけ】
あくまで私のブログなので、私の気持ちを書いています。

私は「狭い家で広く住む」というのがコンセプトなので、私は、住みにくそうだなと思ったけど、世の中には快適な水回りや最新の設備を優先する人の方が多いのは知っています。
実際にこの物件は立地がよく、抽選じゃないと買えないぐらいの人気物件となっています。

狭い家では、何かを得るためには何かを捨てる必要があり、私は空間を優先し、このマンションは設備を優先したというだけのことなのに、ちょっと私の偏見入りすぎてたかも。
読んで、意見が違ってイヤな気持ちになった方がいたらごめんなさい。

【過去の狭小住宅の家づくりに関連する記事たち】











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ていない(大木奈ハル子)

銀座のほとり在住の主婦兼ライター。
DIYした秘密基地みたいな1ルームで、夫と猫と預かり犬と2人と2匹で暮らしています。
節約・インテリア・収納・断捨離・DIYとか、狭さを楽しむ、都会のローコストライフ。

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コラム連載中(2022年〜 東洋経済オンライン)
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NEW生活エッセイ(2023〜東洋経済オンライン)
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Book
本が出ました(2022年 大和書房)


Magazine
(2023年1/13号)



(2019年6月)
madream_vol26


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